2009年11月アーカイブ

こないだは古ネガのデジタル化について書いたので、調子に乗って今度は映像編を。アナログビデオのデジタル化ですな。みなさんは撮りためたVHSやらベータマックスのテープが問題なんでしょうけど、あたしのばあいは8mmビデオなんであります。このあたりが偏屈の所以で、ちまたでベータやVHSが熾烈な争いをしていた頃、あたしはじっと我慢の子でおりまして、ビデオレコーダーを購入しませんでした。まあ給料安くて買えなかったというのも大きいんですけどね。

しかし満を持してはいたんです。あれはいつやったやろ、そう確か1985年、我が阪神タイガースが21年ぶりに優勝、初の日本一になった年ですな。SONYから初の家庭用コンパクト8mmハンディカム、TR-55が発売になったのです(追記:訂正します。パスポートサイズは1989年発売でした。1985年はトリニトロンかなんか買ったんでした)。あたしゃ待ってたんですそれを。ボーナス貰うや否や赤坂のデンキ屋に走りました。でもボーナスつぎ込んでも足らなくて初めて家電のローン組んで購入しましたんです。翌年にはキャリングハンドル付きのデンスケタイプの8mmビデオデッキも購入しました(品番忘れた)。というわけで、あたしはVHSもベータも知らずに通過してきたヘンなヤツなんです。

だから当時のテレビ番組の録画から、イベント、旅行、飲み会やパーティの記録まで、映像はすべて8mmテープ。ビデオ収納ケースに5箱くらいタップリあります。同じスペースのVHSテープに比べりゃ相当のダウンサイジングになってると思いますけど、そのぶん撮影時間は膨大な量です。TR-55と8mmデッキは大阪に移り、ヨメが来て子供が生まれてからも一層大活躍しまして、ガキの幼い頃の映像は全て8mmビデオテープです。再生機はどちらもまだ一応駆動はするはずなんですが、TR-55のデカさとピン合わせの遅さに業を煮やしたヨメはビクターのミニDVを購入、ガキどもも借りたビデオが見られないというんで、一般的なVHSデッキをセガミ薬局で、あたしの老両機は物置にオクラ入りしたのでありました。

時は流れてガキどもは成長し、ごっつうナマイキになりくさり、身長もすっかり抜き去られた今では親の言うこともナカナカききよらん。そこで、幼い頃の健気なオノレの姿を再びじっくり観賞させて、最近の無礼を悔い改めさせたいんですけど、ちゃんと再生できるかどうか怪しい。てなわけで8mmとミニDVテープもデジタル化しときたいんですな。ソフマップにテープを持ち込んだらDVDに変換してくれるデータコンバートサービスがあるんですけど、60分以内2100円あと10分追加ごとにプラス189円と法外なお値段。とてもあの8mmテープの山を処理することはできません。

SONY デジタルビデオ
カセットレコーダー
GV-D200


SONY デジタルビデオカセットレコーダー GV-D200

↑そして最後の手段がコレになる
 なりたくないなあ

そこで見つけたのがソニーが出しているVRD-MC6というアナログ映像データのDVD変換機。まあハイビジョンDVDライターなんですけど実勢価格が23000円程度なんで、こいつを使うのも一つの手です。パソコンに繋ぐ必要がないのがメリットなんですが、いちいち再生しなきゃなんないのでごっつう時間がかかりそうですな。

もっとリーズナブルに済まそうと思えば、バッファローのPC-SDVD/U2というビデオキャプチャーケーブルが5000円くらいで売ってます。アプリをPCにインストールして、こいつでレコーダーとPCを繋げばVHS、ベータ、8mmなどのアナログデータをPCに取り込めるケーブルです。しかしウチはMacなんで使えまへん(涙)。まあガキのPCに送ってDVDを焼きゃいいか。いずれにせよオクラ入りしてる8mmカメラ&デッキが無事駆動して再生できてのこと。しかしあの大量のテープを全部再生するのは老朽化している機械がとても持たないような気が...となると...え、いまさら本機買うのぉ(;´Д`)

金魚長屋(1)

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 春。まだ肌に触れると少し冷たく感じる微風が、はるか唐土から吹いてきているようで、夕暮れの江戸の町を夕日の紅と土降る黄色のぼかしだんだらに染めている。...てなぐあいに書きだした日にゃ浅薄なあたしのこと、すぐに襤褸がでるからやめとこう。とにもかくにも御城の辰巳の方角、それもうんと外れにある、とある裏長屋でのお話。表通りを横町に折れ、もう一度さらに狭い横丁に折れた所、煤けた二階長屋で商う煮売屋と小間物屋の間に壊れかけた路地木戸がある。道具箱を天秤に振り分けてその木戸を潜ってゆく埃っぽい袢纏の後ろ姿が見えた。一日の仕事を終えて塒に帰ってきたこの長屋の住人、三十半ばのひとり者、鋳掛け職人の弥三だ。

 路地木戸を潜ると中央にどぶ板の走る幅一間に満たない路地があり、それを二棟の古びた棟割長屋が挟んでいる。左手の棟には九尺二間に割られた平屋三坪の住戸が並び、弥三の塒は奥から二軒目。向かいの棟も同じような作りだが、奥の三軒だけはやや間口が広いようだ。路地の突き当たりは腐りかけた板塀で行き止まり。塀には開き戸がついているが、その向こう側には、湾につながる堀割に流れ込む幅一間ほどのどぶが澱んだ泥水をたたえていて、開けてうっかり踏みだすとドボン!なので普段は締切である。どぶの向かい側にはお武家の屋敷裏の高い土塀が続いているのだけれど、まあどんづまり長屋の非常口みたいなものか。

 左手の棟割長屋の終端と板塀の間の隅にクロモジの木が一本植わっていて、ちょっとした空間があり、共同の雪隠と井戸、塵芥溜め桶が設けられている。道具を塒の戸口に置いた弥三は、袢纏の埃を払いながら路地を井戸端まで進み、水で手拭いを湿らせて首筋を拭くとひと息付いて伸びをした。そして横目で雪隠所をちらと見ながら板塀の際まで歩むと、前をたくしあげて地べたに勢い良く立小便をする。どうやらこれが弥三の仕事仕舞いの習慣になっているようだ。

 ジョロジョロジョロジョロ...「蚯蚓も蛙も御免、とォ」
 すると雪隠脇の部屋の中から声がかかった。
「おいこら弥三、また立小便かい。いい加減にしてくれよナ。目ン前に雪隠があるというのによォ、もう毎日毎日じゃねえか」
 苦情の主は、長屋の一番奥の住人で弥三の右隣に住まう指物師の留吉である。この男も三十がらみのやもめだ。こちらは居職なので長屋に篭って日がなコツコツと仕事をしているが、なにせ四畳半一間。小さな茶箪笥や行灯などの注文を受けるのがせいぜいである。

「おお、留か。すまねえな。俺は餓鬼の頃から狭いところがどうも苦手でヨ。特にここの雪隠は陰気でどうもいけねえ。申し訳ないとは思ってんだが、クセになっちまっててこれだけは金輪際やめられねいんだ」
「まあよ、オイラん家はどうせ雪隠の隣だから臭エのは一緒だ構わねえ。ただよ、そのジョンジョロリン、パッパッパ...つう音が、どうも気に触るんでい」
「小便の音だとぉ、一日中ガリゴリと鋸や鉋の音を撒き散らしてるお前にゃ言われたくねえな。たかが小便じゃないか、大したことじゃあんめえに。金玉小せエなアまったく」
「いや、お前がそこでするもんだから、向かいの慎之介までが真似してやりやがるんだ。あいつは遊び帰りでいつも夜中だしよ。それに最近、なんだかその音がだんだん大きくなってきてるような気がするんでい、たまんねえ」ぼやきつつ留吉も井戸端に出てきた。
 言われた弥三が足元を見ると、度重なる小便の勢いに少しずつ掘りさげられた地面から何やら磨かれた石板のようなものが顔を出している。飛沫音が大きくなった原因はどうやらこいつにあるようだ。

 弥三は毎日毎日小便の滝を落とし続けてきた場所をよく見ようとしゃがみこんだ。
「弥三兄ィ、何を見てんだよ。何かあんのかい?」留吉が尋ねる。
「う~ん。臭エなあ。けど日が落ちちまってよく見えねえ。留、すまねえが、お前ェんちから手燭を持ってきてくんな」
 留吉は「おうよ」と、請け合って、「しかし今宵は長屋の連中、誰もいやがらねえ。皆どこへ行ってやがんだい」つぶやきながら腰高障子を引いた。

つづく...のか?

おことわり※この駄文は2007年10月から当欄先代「ぼやコラ」に手遊び掲載していた「金魚長屋」の再録です。四回くらいまで連載したところで管理人が入院の憂き目にあい中断、その後サーバー障害により、全データを消失しておりました。「わはは、屑文章が藻屑になったあ!」と全然惜しくも何とも思ってなかったのですが、先日ローカルディスクの片隅にて奇跡的にバックアップログを発見しました。失われたものが予期せず戻ってくると、もったいない精神がじんわり湧いてきましたんで、カテゴリ「ぼやノベ」としてとりあえず公開しておくことにしました。内容は掲載当時のままで推敲も時代考証もなんもなしです。元ログと現行タグの形式等に調整が必要なので手直しのヒマを見つけながらぼちぼちアップしてゆきます。ログが尽きた時点から続きを新たに書くかどうかはまだわかりません。だって、脳梗塞前とその後のあたしは別人格ですから(笑)。粗末なモノを再び往来に晒す無礼をお許しくださいませ(cave)


↑サントリー
ブルーローズ アプローズ
1本3360円(予約)
新聞によりますと、今月3日に発売されたサントリーの開発した青いバラ「サントリー ブルーローズ アプローズ(Suntory Blue Rose Applause)」がどえらい人気で、予約が殺到しているそうな。鳩山首相が13日にオバマ大統領に花言葉は「夢かなう」ですとかなんとか言ってキザにプレゼントしたのが、抜群の宣伝になったみたいですな。気になったんでネット通販で調べてみると1本3000円以上するのに軒並み完売。まあ、こういうものは稀少であれば稀少であるほど、入手しにくければしにくいほど、贈ったときの効果があがるようなモノだからして、サントリーはさぞかしホクホクなこったろう。



以下は従来品の
青いバラ
↑ベンデラブルー

しかし青いバラは最近花屋で普通に1本400円くらいで買えるようになってたんで、なんじゃいなと思ったら、サントリー苦節20年の研究開発を経て、ようやく発売まで漕ぎ着けた遺伝子組み換え技術の成果なんだそうな。従来売られてる青いバラは色素を吸い上げさせて作っているそうで、生花は生花なんだけど、まあ染め物なんですな。で、今回話題の青バラ、サントリーブルーローズ アプローズは、花びらに青を作る遺伝子が入ってるというわけで、世界初の本物の青薔薇なんだそうだ。



↑アイスブルー

でも青というよりは、薄紫色なんですけどね。やっぱりなんか生物的にムリがかかっているような印象を受ける。染めのほうのブルーローズはかなりビビッドな青だし、アイスブルーとかロイヤルブルーとか青のバリエーションもあって見栄えはこちらのほうがいいように思うけどね。勘ぐると案外、従来品と差別化するためにわざと薄紫にしてるのかもね。混ざっちゃうと混乱するから。



↑ロイヤルブルー
しかしブルーローズ アプローズが本物なのかというとちと疑問がある。遺伝子組み換えだからまあサイボーグみたいなもんでしょ。ネイティブの金髪と染めの金髪の値打ちの違いみたいなものはあるだろうけど、結局は見栄えが良くて安い方がプレゼントや贈り物には重宝するわね。それに3ヵ月の予約待ちが必要なら、勝負の日とかの間に合わんもんねえ。話題性と希少性のありがた味は十分ですけどね。

キラキラブルーローズとカスミソウのアレンジメント★ブルースタープラチナ 青いバラのアレンジメント★セレクト【生花】【お祝い】記念日】【誕生日】【フラワーギフト】【バラ】

↑キラキラ
ブルーローズ
このサントリーの青いバラ、遺伝子組み換え生物だけにイロイロややこしいこともあるらしい。バラって切り花でも挿し木すれば結構簡単に増える。んだば、この希少な青いバラを勝手にどんどん増やして儲けたろうという輩が出るに違いない。ところが遺伝子組み換えは品種改良と違って、カルタヘナ法とか遺伝子の特許とか、法律のしがらみが大きいらしい。そりゃそうでしょうね。自然には存在しない生物なんだから。もちろんサントリーのパテントもあるだろうけど。でも早晩必ず逮捕者がでるような予感がするけどね。たとえ国内じゃなくてもお隣...
肩こりと格闘中のアタシとしては、聞き捨てならぬブツを知ってしまった。高くて買えないテンピュール、沈み過ぎて眠れないテンピュールから、なんと、うつ伏せ寝用のX型ピローが、目下限定発売されているそうな。

その名もテンピュール オンブラシオ ピロー(TEMPUR Ombracio Pillow)。X型というより、磯モノ好きのあたしには4本脚のヒトデくんに見えてしまうのだが、まあそれは置いといてこのピロー、なんでもテンピュール・ジャパンの10周年アニバーサリー記念限定アイテムだそうで、ローマ数字の10がエックスと表記されるところから、この形になったそうなんだけど...そう言われると機能は「後付け」なのかと勘ぐってしまうやないか。

まあいいか。とにかくこの枕の機能だけど、X型のデザインだと、うつぶせで寝ても首や背中に負担がかかりにくく、呼吸もしやすいというのがウリらしい。もちろん普通に寝ても快適に使えるそう。う〜ん、肩こり・首のコリに悩まされ続けて来たあたしは、いかにも首に負担のかかりそうなうつ伏せ寝のクセを長い時間かけて矯正したのであるが、コイツがあれば...以前当欄に、枕は高くなければ気持ち悪くて眠れんので、ちまたの低反発枕はみんなペケと書いたんだけど、それは仰向け寝の場合のことだ。うーん気になるぞ、テンピュール オンブラシオ ピロー。



TEMPUR Ombracio Pillow
↑17850円 予約販売中
カバー表面はストレッチ素材採用で動きがとりやすく、カバー側面はメッシュ素材で通気性に優れてるということで夏の大汗にもマル、か。カラーは表裏がホワイト、側面がアイボリーというスイーツのようなデザインになってますな。通販サイトを当たってみると、やっぱり限定品なんで品薄のよう。いま予約しても12月末の発送になるらしい。気になる定価は21000円、通販の安売りで17850円...やっぱり今はちょっと買えませんわ。せっかく仰向け寝に矯正できたことだし、いまさらうつ伏せに戻すことないわな。

しかしあの超弩級元気老人九十八歳の日野原重明センセも、超激務の果ての一日四時間の睡眠は「うつ伏せ寝」だと言うしなあ。...あたしゃ限定品って煽るからすかんです。
最近わりと更新してるでしょ拙サイト。それというのも脳神経外科の主治医に本数限定ながら喫煙の許可を貰ったのでモチベーションがアップしてるせいなんですが(いきさつは過去記事参照)、やっぱりこの「ぼやコラ」と「ヤドログ」をブログにしたことが大きいですね。今までの本編のつくりをしようと思うと、ひと記事作るのに数日かかりましたからね。なかなか更新に踏み切る気力が湧きませんでした。

デジカメで撮った写真をブログにあげるのはまだ簡単なんですけど、特に鉄道モノはむかし撮った古35mmポジ・ネガフィルムのデジタル化がネックなんであります。ウチにあるのはもう10年ものに近い家庭用のフラットスキャナ。いちおうデザイン業の暖簾を掲げてるんで透過原稿も撮れる機種を買ってるんですけど、ホントは専用の35mmフイルムスキャナがあると便利なんですけどねー。

btw_c55.jpg
苦労してフラットスキャナで撮ったネガのオリジナルはこんな感じ。
暗いしホコリだらけやし曲がってるし調整レタッチにどえらい手間と時間がかかる。
(C55 50 宗谷本線 南稚内〜抜海 1974年 Kodacolor-X)

ところが仕事で使うにはブローニーはもとより4×5のポジでの入稿も多かったし、当時は大判の高精度フィルムスキャナとなるとびっくりするくらい高かったんですわ。で、結局アタリ用のみということでフラットスキャナでお茶を濁してました。ところが印刷関係のデジタル化が進み、プロ用デジタル一眼の価格も安くなりカメラマンが皆デジカメで撮るようになったもんですから、もうほとんど大判ポジでの入稿が無くなって来たんです。

となるとスキャンの必要があるのは、「ぼやテツ」なんかに載せる35mmのネガやリバーサルポジくらいなんですが、これをフラットスキャナで取るのがごっつ面倒なんです。パソコンと接続してアプリを立ち上げ読み取るのも手間だけど、なによりフイルムを設置するのが難物。自分で現像した30年以上前のネガなんか、スリーブから出すとクルクル巻きになったりします。これをスキャナ用の枠にまっすぐ嵌めるのがタイヘン。指紋は付けたらアカンしホコリも取らにゃならんし、あとでパソコンで画像調整とスポットなんかやってるとホンマに一日作業になります。

でもって、むかしは10万くらいの価格がした35mmフィルム専用スキャナって今、どないなっとるんか?と思って調べてみたら、このYASHICAのFS501あたりなら、あんたもう1万円チョイですがな。それも液晶モニタ付きでSDカード保存なんで、パソコン無しでスキャンできます。いちいちフイルム設置してパソコンに戻ってスキャンして保存してまたネガ入れ換えというタイヘンな作業が要りまへん。モニタで確認しながら、ちゃっちゃかちゃっちゃか作業できそう。あとでUSBでPCに移せばいいんで更新の能率あがりそうです。お金ができたら買おうかな〜と。いまないけど。

ついでに、カセットテープのデジタル化も、やっときたいんですけどね。CD化されてる楽曲はいいんですけど、自分のバンドのスタジオ練習テープやら、往年の深夜ラジオ番組の録音テープやら、落語の番組やら、自分で編集したオムニバステープやらがよおけ残ってます。これは当然ながらCDでは売ってまへんしね。高かったカセットデッキはまだありますが繋ぐものがなくて使えませんでタンスの上でホコリかぶってます。ガキどものオーディオもiPodやらラジCDやMDばっかでカセット使えません。ほんでこちらの件も、安いカセット専用デジタル化マシンなんて出てんもんかと探したらNOVACのCASSETE to DIGITALつうのがありました。デザイン悪いけど6840円と結構安い。再生のみもできるし、とりあえずイッキにMPG化しとくだけならええかもです。クロームテープとかドルビーとかいろいろあったけど、もう音質はどーでもいいス。しかしあの押入れのカセットテープ群、20年以上経っとるけどまだ音出るんやろか?

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東海道本線 東淀川駅(2009.06.26撮影)

今回のぼやテツは、古モノではなく今年の6月の撮影であります。脳梗塞をくらってからもうすぐ2年になるんですけど、いまだ毎月一度は、入院していた病院の脳外科外来に診察と薬を処方してもらいに通っております。病院は新大阪。行きは地下鉄に乗るんですが、帰り道は健康のためできるだけ歩いて帰るようにしております。ゆっくり歩いて45分くらいの道のりですが、間に神崎川がデーンと構えているので橋がネックとなり散歩のコースがかなり限定されてしまいます。そんなわけで細かな道をいろいろ歩き分けてバリエーションをつけているんです。

JR新大阪駅から在来線の南側を歩いてゆくと、ほん近くの東淀川駅の手前の宮原1丁目に長い跨線歩道橋がありまして、この日はなんとなく線路が見たいと思って渡ることにしました。東海道線の上り線の上あたりで、自販機で買った缶コーヒーをプシュ!と開けて、ぼんやり線路を眺めておりました。平日のお昼頃にこんなのんびりしたことができるのは、ほぼ失業者ならではなのであります。しかし、もっと仕事がしたい! いや、断じてせねばならぬのであります!...は今は置いといて。

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485系 A01編成 雷鳥 パノラマグリーン車 新大阪〜東淀川(2009.06.26撮影)

東淀川駅方面を見ると、ほぼ開かずの踏切に近い踏切が見下ろせますので、コーヒー飲みながらしばらく見てますと、全然開かないかと思えばそうでもなく、結構エアポケットというか気持ちの悪いくらい列車が来ないタイミングもあるんですな。で、貨物列車や新快速などがあっちゃ行ったりこっちゃに来たりしてるのを眺めてましたが、カバンにサブのデジカメを入れていたのを思い出したので何気に数枚撮影しました。そのときの写真であります。雷鳥やらスーパーくろしおのパノラマグリーン車なんかが通りました。貨物列車も撮ったけどね。


TOMIX クロ481
しかしこうして電化された多線区間を上から眺めるというのも、なかなか面白いもんですな。架線もジグザグに張られてるのがよくわかりますし、JRの線路はまさにナローゲージです。昔から、阪急とセッてあんまりカーブで飛ばしたら脱線するでェといつも思ってたら、あんのじょう尼崎の方で脱線しました。つらつらと20分くらい見てから東三国方面に渡って、とぼとぼと帰宅の徒に着きました。ご退屈さま。

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381系 スーパーくろしお パノラマグリーン車 新大阪〜東淀川(2009.06.26撮影)

本編:蒸気機関車と鉄道趣味

「スランケット」↑4800円
ネビキしてるショップを
探したけど見つからず
なんや、スランケット(SLANKET)という名の暖かモン関係物件がよく検索されてると思って調べてみたら、なんのこたあない、袖付きブランケットの商品名でありました。このあたりの商品名、みんなダジャレみたいなのが多いので、記事のタイトルも駄洒落にしたつもりなんですけど、文字じゃあ分かりにくいですな言葉で言わんことには。え〜とスランケット、...シランケット、...知らんケッた、...知らんかった!...バンザーイ!バンザーイ!!(;´Д`)


しかし類似品で安いのが。
「ヌックミィ」やて
↑2980円
なんでもアメリカでは大ヒットしてるそうで、今シーズンに日本初上陸したんだそうでおます。スランケット(slanket)のネーミングの由来は、ブランケット(blanket)+スリーブ(sleeve)だそうで...安直やなあ。まあ、たしかに毛布に袖が付いてたら便利でしょうけど、いまいち落ち着かん感じもしますな。服の上からでもズッポリ被れて、大きめの袖ぐりになってるので、パソコン作業や読書などがポカポカ状態でできてしまうのがウリだそうですが...寝てまうて。


もひとつ「きるんけっと」
ええかげんにせい!
↑2980円
このスランケットの丈は170cm近くあるらしいんで、寝てしまってもまあ風邪はひかんでしょう。フリース地なんで、風合いが良さそうなのはマルですな。しかしこいつにくるまって仕事をして、エアコンや暖房を一切入れずに一冬過したら、どんなエコ家電より省エネでんがな。ナンボヤ?と見ると4800円。う〜ん微妙なとこやなあ。しつこく調べたら類似商品で、NuKME(ヌックミィ)つうのと、きるんけっとというのがありました。こっちゃは2980円や。バッタ価格なのか?しかし全部、思いっきり駄洒落なネーミングでんなあ。
btw_01_2.jpg関西本線加太駅の駅名板であります。撮影日時は昭和47年4月1日。この日はひとつ亀山方の関駅で下車し、撮影しながら線路伝いに加太駅まで歩きました。4月というのに結構寒くてときどき牡丹雪に降られたのを思い出します。春休みに三重県津市にあった親戚に厄介になり、従兄弟と一緒に4日間、蒸機撮影三昧をしたのであります。3月29、31、4月1日はここ加太で撮影し、3月30日のみ参宮線方面に行ったと思います。参宮線は蒸機牽引列車の本数が少なかったのでやはり大方は加太中心の撮影行となったようです。

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加太駅で記念撮影。昭和47年4月1日撮影
加太駅は現在、関西本線の非電化区間では唯一の完全無人駅になっているそうですが、駅名板は、このときより大きな立派なものに替えられているようですな。Wikipediaの加太駅の項に、現在の駅舎の写真が掲載されてますが、駅本屋の建物自体は昔のままのようです。さて右の写真は加太駅での記念撮影。写っている育ちの良さそうな坊ンについてのコメントは差し控えますけど、背後の駅舎に注目しましょう。

Wikipedia掲載の現況写真と見比べてみると、まず窓がサッシに変わってますね。それから玄関戸袋の部分も埋められてしまったように見えますが昭和47年当時は板の雨戸が嵌まっていたようです。また現況にみられる赤い郵便ポストは、ちょっと育ちの良さそうな坊ンの陰になってしまってますけど、当時もあったようです。ただ脚で立っているのではなく、駅舎の壁に直付けされていたみたいですね。ポストのうえにある板票には「警察官立寄所」と墨書されてます。

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柘植方面より加太駅構内を見る。発車する貨物列車はD51718[亀]牽引。昭和47年(1972)4月1日撮影

Nゲージ ストラクチャー(鉄道関連施設) ローカル駅舎セット (イージーキット) #23-220
KATO ローカル駅舎セット
加太駅構内の様子も載せておきましょう。柘植方から駅本屋方面を見たところです。Wikipediaにある構内写真とは反対向きになりますが、無蓋跨線橋が見えません。無人化される時につけられたのかな。昭和37年に貨物扱いが廃止になってますが、まだ貨物駅だったころの雰囲気が残ってます。写真右手の空き地には農業倉庫が建っていたのかもしれません。右に見える2本の看板は両方とも「構内通行厳禁!ご乗車の方は改札口にお廻り下さい 駅長」とあります。まあウンカのように押し寄せた鉄道マニアへの警告ですね。亀山方面方ホームにはソテツ様の樹木が植えられているなど典型的なローカル小駅の風情を醸してました。

関連写真は本編:Train25 関西本線(加太)D51形にあります。
btw_02_1.jpg
昭和47年(1972)9月〜10月頃 国鉄奈良線 桃山〜木幡 キハ17133

あたしの地元で撮った写真です。場所は国鉄奈良線の桃山〜木幡(当時)間。たぶん桃山駅を出てすぐの切り通しのところですな。写真右手に乃木神社と明治天皇陵があります。結構鬱蒼としてました。日時は昭和47年の9月末〜10月上旬あたりだと思われますがはっきりしません。当時の奈良線にはC58牽引の荷・貨物列車が日に何本か走ってました。夜にズバリクとかバチョンを聴いてると、日通の集荷所があって結構大きな貨物取扱駅だった桃山駅から、時々風に乗って汽笛が聴こえて来たもんです。あの風情は懐かしいなあ。



TOMIX キハ17形
さて上のクズ写真に写っているのはキハ10系のキハ17形。両端にドアのある片運転台バス窓便所付きの気動車です。単線非電化であった奈良線ですが、キハ10系と20系がゴタマゼ編成で普段は2〜3両、通勤時などには5両くらい繋いで走ってたのもありましたねえ。後にキハ35も混ざるようになりました。この写真の車両は拡大してみるとキハ17133と読めます。たぶん2両編成でしょう。ネガの前後に蒸機が写っていないので、なんでディーゼルカーなんか撮ったんだろ?という感じです。お目当てのC58のスジがこの日はウヤ(運休)になったんでしょうか。ウヤでワヤ(笑)。地元なんで奈良線の気動車は今後もぽろぽろと出てくると思いますけどね。

btw_02_2.jpg
btm_02_3.jpg下の写真は上のキハ17撮影地点よりやや京都寄りか。跨線橋の向こうが桃山駅の構内になります。橋の手前左には腕木信号機みたいなものが見えます(小写真は部分拡大)。へえ、まだ腕木やったんか...。もっとちゃんと写真撮っときゃなあ。手前右にはハエタタキがありますな。自分の子供の頃なんて最近だと思ってましたが、もはや結構昔なんですねえ。

本編:蒸気機関車と鉄道趣味

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