2010年7月アーカイブ

えらい土砂降りの日が続いたと思ったら、梅雨明け一転カンカン照り。水銀柱(古)もイッキに鰻のぼりという極端なおテンキに。人間がイチビった影響で地球がおかしくなったとよくいわれるけど、こういう有無を言わせない地球の我儘ってのは、あたしはなんとなく好きなんであります。もう何十億年も回ってるんだから、そら傲慢もアリでしょう。人類が悪さしたと言ってもたかがこの百数十年。地球全体の歴史から見れば、昨今の異常気象なんて、ちんまいもんです。狼藉の報いでよしんば人類が絶滅の憂き目にあったとしても、事後の環境に適したイキモノがかえって増えて、生命の多様性は高まるに違いないんですから。自然はそんなにヤワじゃないですわ。

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実家裏の空家に永らく放置されていた、ほくさんバスオール

また長くて無意味な前フリになってしまいましたなあ。で、その梅雨のよく降った折のはなしなんですけど、京都のあたしの実家の母屋裏に、もう20年近く誰も住んでいないボロ空家がありまして、このたびの激しい降りで大屋根の雨漏りが激化してしまいました。昭和の初めに建った借家普請の木造町家なんですが、やっぱり建物は人が住んでないと痛みが進みますね。この景気の悪い時に厄介なことになったんですが、放っておいて家が腐って倒壊、漏電して出火、なんてことになるとさらに大事だというんで、急遽屋根を修理せざるを得ない状況に追い込まれてしまったわけであります。

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当時、内風呂は夢の物件でした。嗚呼、昭和は遠くなりにけり...

修理では屋根の土を全部降ろして捨ててしまわないといけないので、家屋の中にある古い家具や腐りかけた畳などもついでに全て処分することになったんですが、現況を確認に行って気になったのが、日本のユニットバスのパイオニア、「ほくさんバスオール」が土間の床上に鎮座ましましていること。

コレ、たぶん1967〜8年頃に新品を設置して、賃貸人に使用されてたんですが、空家になってから20年近く誰も使っていなかったので、状態がまあまあ良いんです。後期型の洗い場付きの大きなタイプで、あたしは入浴したことはありません。廃棄処分するのはカンタンですが、一度失われてしまうともはや復元不可能な物件なんで、安易に捨ててしまって良いものかとね。

まだまだ現役使用中のバスオールもあるところにはあるんでしょうが、こういう昭和の生活遺産が、全く重視されず、ほとんど保存されていないのが日本の文化のアカンところだと思うので、ダメ元でネットで引取先を探してみました。そうしたら幸い「洗いの殿堂」さんというサイトの紹介を得られ、この12日に、めでたく吹田の博物館が引き取ってくれました。

いくら狭いユニットバスとはいえ、畳一畳分は占拠する大きなブツですから、やっぱり公的施設じゃないと保管は無理でしょうね。というわけで、裏の空家のほくさんバスオールはトラックに積まれて博物館に後家に行きました。とりあえずは貴重(?)な昭和の生活史遺産を燃やしてしまわずに済んだので、ホっとしているところなんでありますよ。



この家、空家のまま放っとかずに、少し手を入れて下宿屋でもやりゃよかったのかも。でも商売するとなるとイロイロ厄介なことが必要になるし、時代もワカモノも変わったし。ま、仕方ねえべ。

しかし懐かしいなあ下宿屋。「ありがとう」の「と」にアクセントが入ってるのを聴くと、京都人ながらいつもハッとさせられるんですわ。今どき聴く加川良のアルバムとなると、withレイジー・ヒップの「駒沢あたりで」がいいかな。暑さにぐんにゃりしながらぼんやり聴いてたいス。
スッキリ美顔ローラー ゲルマニウムボール12個付き
↑アマゾン


↑楽天

【宝島社】スッキリ美顔ローラー
↑ヤフー

どっこもみ〜んな在庫切れ
通販でほかにも安い
美顔ローラー売ってるのに

出版業界も何かと必死なようで、もはや付録がメインになってしまってる雑誌やムックがどんどんでてきますね。この3日に宝島社が発売した、「スッキリ美顔ローラー」つうムックが、テレビ番組で紹介されたこともあいまって、もの凄い売れ行きなんだそうで。一冊2980円という価格のせいもあるんだろうけど、近所の本屋にはもうなかったです。

あたしが買うわけはないんだけど、気になったのでネット通販をサーチしてみても軒並み完売してます(→)。予約販売になってて、再入荷は8月中旬なんですと。ゲルマニウム12個付きで回転式の曲がる3Dスクリューとかなんとか能書きがあるけど、2980円程度のゲルマ美顔ローラーなら今までだって通販されてましたからね。ゲルマ40粒付き1980円なんてのまであったし。

それがあるのに、なんでイキナリこの宝島社のムックの美顔ローラーが売れるんだろう。やっぱり、大手出版社から出るという安心料なんですかね。出版不況をなんとか凌ごうと、アタマ絞って企画してるので、活字中毒者としては応援したくなりますけど、このムックだって本体冊子は説明書みたいなペラペラなものらしいから結局は出版流通の既存システムを使ってなんとかモノを売ろうということなんでしょうね。自社媒体でインフォマーシャルできるし出版社は宣伝は有利ですからね。

既存の低価格美顔ローラーに編集者がアイデアを加えて改良発注し売れ筋要素を加味したんでしょうな。美顔やコスメのことはようわからんから、本当にいい美顔ローラーなのかも知れないけど、ややこしい世の中になってきたもんです。

コスメや美容ダイエットの世界はオッサンには迷宮ですわ。あの、女猪木、ジャガー横田の980円美顔器(笑→)とか、1分で効く骨盤ダイエット(↓ホンマかいな)とか、もの凄いモンが出てます。



美容ジャンルはまったくおどろおどろしい通販広告世界が展開されてます。まあ、オモロイといえばオモロイんですけど、コンナ広告が淑女のみなさんには効くんですかねえ? 勉強せねばなあ...

日本的なるもの?

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週刊サッカーダイジェスト 2010年 8/7号増刊 永久保存版 日本代表 「激闘の記憶」 [雑誌]
サッカーワールドカップ南アフリカ大会の日本代表は、一次リーグを突破したところでエンドになってしまいました。カメルーン、オランダ、デンマークの一次リーグとパラグアイの日本代表戦4試合を見てますと、弱いようにも思えるし強いようにも見える。いままでの国際試合やWC予選やアジアカップなんかを見てても思ったんですけど、不思議に名だたる強豪の色を消してしまうというところは、相当に緻密な組織的戦略が生かされているわけで、これは日本代表の誇れるところだと思うんです。オモロイ試合かどうかは別にしてね。

オランダVSブラジル戦なんか攻守が凄い迫力というか、日本と闘った時のオランダとは別チームに見えるような感じ。今回に限らず、かつてのマイアミの奇跡の時のブラジルにしてもそうでしたけど、いつものブラジルじゃなかった、というか日本がブラジルの色を消してしまった。それはそれでまあ大したものだとは思うけれど、どうもスッキリしない。強豪国同士の今日のドイツ-アルゼンチン戦なんかだと、全体アルゼンチンが押していてもドイツはカウンター一発でアッサリ点をとる。でも日本の場合はそうならない。相手に点は与えないけどこちらも点がとれないから、試合が動かず消耗するだけ。これをマスコミは決定力不足というけど、これはもう日本の国民性で、もはや練習とかで簡単に治るものじゃないと思うんですね。

1Q84 BOOK 3
話が飛躍しすぎるかもしれないけど、スポーツに限らず、文化・芸術の分野においても、同じように、なんか日本的なるものにずっぽり包み込まれてしまってる気がします。たとえば最近のベストセラーになるような文学というか小説。あたしは最近ノンフィクションや時代小説ばかり読んでるもんで、そんなにデータがないんですけど、印税をしこたま稼いでいるような最近の日本の作品って、緻密で、計算されていて確かに良くできているんですが、チマチマやってるばかりで決定力不足なんですよ。だから読後感が骨粗鬆症になる。日本サッカーと同じ物足りなさを感じてしまうんです。どうも満足しちゃいけないような気になる。認めてしまうとアカン気がする。いまの日本人が求めていたり、表現できるものが、そういうタイプのモノに落ち着いてしまっているのかなと思います。日本のかつての文豪はもっと骨太なところがあったと思いますけどねえ。

1Q84
しかも日本人はそれで満足しているように見える。和製ベストセラー小説が北欧やロシア方面で高い評価をされているそうですが、案外それらの国の人は日本代表のサッカーも評価しているのかもしれない。辛気くさくて難解なのが好きな国民性だったりしてね。音楽、映画に関してもそうです。国産にはガツン!とくるものがない。企業のビジネスもそう。国産のクルマや家電製品もそう。そしてその最たるものは日本の政治でしょう。それでどうする?と言われれば、いや別に、と言うしかないんですけど、サッカー日本代表の闘いぶりを見ていてそんな妄想をしてしまったわけです。その闘いぶりと結果には、現代の日本的なるものの全てと重なる既視感がありました。となるともう強いか弱いかの評価なんかできません。

まあサッカーなら世界トップのFWを強引に国籍変更させて使うという手があります。それをやってまで強いチームにする国なのならば、サッカーよりもまずは総理大臣のほうを先にすべきでしょうね(笑)。でもあたしは、このニッポン的なる脆弱さ、結構好きなんです。歴史的に見てもずっとそういう態度でやってきた島国民族だしね。もう治すのはムリですよ、たぶん。


お〜い!潤ちゃん、もっとガツンとカマしたらんかい!

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