蒸気機関車と鉄道趣味
30
ホームページ 鉄道トップページ 旅の写真トップページ

国鉄 西舞鶴機関区のC12形・C57形(1972.8.28)

西舞鶴機関区

(KonicaIIIA2.0・ヘキサノン48mm f2/Neopan SS)

鷹取式集煙装置を付けたC5734[豊]の顔。
(C5734[豊] 西舞鶴機関区 72.8.28)

昭和47(1972)年8月28日、京都府北部の西舞鶴機関区を訪れた。
前日は玉造温泉と出雲市で、蒸気機関車4重連牽引のイベント列車を撮影。一夜明けて西舞鶴に立ち寄り、翌日は播但線方面に移動した。

西舞鶴駅は国鉄舞鶴線と宮津線(平成2年より北近畿タンゴ鉄道宮津線)、臨港〈海舞鶴)線(昭和60年廃止〉等の分岐駅で、昭和19年の駅名改称までは舞鶴駅だった。東舞鶴駅(旧新舞鶴)と旧軍港の中舞鶴を結んだ中舞鶴線は、2か月後の昭和47年10月末に廃止された。旧海軍鎮守府の港を擁し、日本海交通の要である舞鶴周辺の鉄道の変遷については舞鶴市ホームページ「マイ・レイルウェイ'99」に詳しい。

小浜線は昭和46年9月に、舞鶴線はこの47年3月にすでに無煙化されていたので、9600やC58の姿は既に無く、当日、西舞鶴機関区で撮影できた蒸気機関車は、C5734、C1251、C12215の3機のみだった。
なお、C5734号機は豊岡機関区配置のカマである。


※撮影行程メモが現在手許になく、キャプション等内容には誤記の可能性があります。

西舞鶴機関区は、規模は小さいながら、古びた二線の木造機関庫が残り、素朴な味わいがあった。
(C5734[豊] 西舞鶴機関区 72.8.28)

C5734のキャブ横には形式入りナンバープレートが装着されている。
(C5734[豊] 西舞鶴機関区 72.8.28)

C5734は昭和12年、日立製作所製。
その後米原区、金沢区、豊岡区、西鹿児島区と配置転換し、
昭和48年7月26日 浜田機関区にて廃車・解体された。
(C5734[豊] 西舞鶴機関区 72.8.28)

構内に佇む、赤いナンバ-プレ-トのC1251。
1972年3月の国鉄車両配置表によると、
西舞鶴機関区配置の蒸機はC1232,C1251,C12215,C12244の
4機となっている。
(C1251 西舞鶴機関区 72.8.28)

わたしの好きな蒸気機関車のひとつ、C12形タンク機関車。1-C-1の軸配置。大きな密閉式キャブ。
サイド&リアビューのバランスがキュートで美しい。
(C1251 西舞鶴機関区 72.8.28)

木造機関庫に休むC12215の足下をピットから撮影。
(C12215 西舞鶴機関区 72.8.28)

C12215の横顔とスポーク動輪。暗い機関庫内の手持ち撮影でブレてしまった。
(C12215 西舞鶴機関区 72.8.28)


舞鶴線は、およそ半年前に無縁化され、主力はDE10に。
木造庫では新しいエースを入念に整備中。奥に休むC12215〈左の影)とは対照的だ。
(DE101101[福] 西舞鶴機関区 72.8.28)


DCに乗り、西舞鶴から宮津線(現:北近畿タンゴ鉄道宮津線)を行く。
下は国道178号線。丹後由良〜栗田間か。(宮津線の車窓より)

穏やかな湾内に漁船が一列に並ぶ。
(宮津線の車窓より)

長閑な農道で牛をひく人。
(宮津線の車窓より)





国鉄 西舞鶴機関区のC12形・C57形(1972.8.28)
(KonicaIIIA2.0・ヘキサノン48mm f2/Neopan SS)

2006.04.11記

train301972.8.28
越美北線の8620 後編へ 和田山機関支区 前編へ
(c)Copyright "cave" All right reserved. 掲載画像の無断転載を禁じます。