【鉄道むしかえしばなし009】
C57形蒸気機関車が客車6輛を牽いて参宮線の宮川〜山田上口間に架かる宮川橋梁を渡ってます。蒸機は亀山区のC57110で列車は客821レ。亀山発7:21伊勢市着9:01のスジですね。折返し13:08発の826レとなって15:00に亀山に戻ります。ダイヤから推定するに撮影時間は午前8時50分頃かな。
宮川橋梁は橋長458m。明治30年竣工の旧参宮鉄道の架橋で元々プラットトラス式の橋桁を鉄道省が昭和5年にダブルワーレン式に補強して現在のX字型のトラス構造になったようです。上路トラスに煉瓦橋脚、煩い架線もナシといふ撮り鉄には実に香ばしい風情の鉄道橋なんでありました。
カメラは親父に借りた単焦点48mmのコニカIII。まだ一眼レフが買えない頃…なもんで望遠向きの撮影地よりも鉄橋などの開けたロケ地を中心に回ってました。しかし今ネガを見てもモノクロの写りはなかなかのモン。のちに一眼で撮った写真よりも渋い味わいがあるんですな。
1972.4.3撮影 KonicaIII A2.0 ヘキサノン48mm f2/NeopanSS