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いやはや、「レトロガラクタ偏故洞」やら「旅の遺跡」のほうをごそごそやっていたので、当「アクアリウム」が、やや疎かになってしまっていました。いかんいかん。すみません。
けれど、水槽の世話を怠けているわけではなくて、実はどんどん手がかかりだしているのだ。
原因は「梅雨どき」にある。気温があがり湿度もあがり、水質の変化などが生物の体調に影響をおよぼす。体調だけでなく、飼育水から悪臭なども発生しだすので、家人の神経にも影響をあたえて非常に危険なのである。しかしこの悪臭は、なまなかなズボラグッズでは消え去ってはくれない。やはり、水替えが基本なので、バケツ片手に大汗をかくことになる。
75cm淡水水槽の金魚たちの近況。
前回当欄で記事にした、生まれつきの奇形魚のうち、いちばん小さく、口が閉塞していた個体がとうとう死んでしまった。原因はたぶん栄養失調のところに水質の悪化が追い討ちをかけたものだと思われる。この水槽には90cm水槽用と60cm水槽用の外部パワーフィルターをダブルで設置し、濾過させているのだが、季節季節の変わり目になると必ず問題が起きる。水槽のシステムに問題があるのではなくて、そこに棲っている、35cm雌金魚の体調に振り回されるのだ。
まあ、この個体の生命を維持すべく対処してきた結果、いまの大層な「アクアリウム」になってしまったわけだから、この35cm雌金魚……
(今まで35cm級雌金魚、もしくは30cm超雌緋鮒などとくどい呼び方をしてきたのだが、実はこの金魚、もう5年以上いるわけで、当然呼び名がある。息子が4,5歳くらいの時に付けた「アズマオウ」がその名である。そのころ息子はパンツから靴下までポケモン一色だったのだから、まあ仕方もあるまい。ポケモンのほうは「アズマニシキ」という品種名をアレンジして付けたのだと思うが、だいたいウチのとは魚のカタチが違う。で、私は今一つ馴染めずにいた。ところが、子供たちにせがまれてスケッチブックにこの金魚をクロッキーした時、絵に添えて「東王」と書いてみたら、なかなかイイカンジになった。それで私は漢字で「東王」と詠んでいる。娘に呼ばせると「女の子だけどアズクン」なのだそうだが。当欄では以後、この個体の事を「東王」と表記させて頂くことにする)
で、この「東王」が水質に対して実にデリケートなのだ。
彼女が、2,3歳だった息子に縁日で掬われてきた時から今に至るまで、暮らした水槽は4段階に及ぶ。水量でいえば12Lに始まり、17L、56L、そして現在の129Lに至る。
体が大きくなってからは、どの水槽においても、季節の変わり目には必ずといって良いほど水カビ病、皮膚病などに侵され続けてきた。
今も体調がすぐれぬらしく、顔のそこここに瘡蓋をつくり、口の周囲に血を滲ませながら底砂に着底して動かない。「東王」がこういう状態になると、同じ水槽にいる弱いエビや貝類はどんどん死んでしまうのだ。
もう一つの水槽(60cm)は、こちらより魚口密度が高いうえ、パワーフィルターもつけていないので水質の悪化は著しいのだが、特に発病などの問題は起きていない。
この「東王」の健康を維持することが、私の飼育ライフの最も困難な問題となっているのだ。
梅雨が終われば夏が来る。この夏こそ、最も水質に気を配らなければならない時期である。
「東王」もすでに婆さんなのだろうから、いつ往生するか分かったものではない。夏を乗り切るために、今のこの時期に体力を貯えておいてもらいたいのだが……。ちょっと余談を許さない状況が続きそうだ。
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↓「東王」は体力減退で底砂に着底中
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2001/06/17 (Sun)
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