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水カビの後遺症がなかなか癒えないジャンボ。目玉もまだ曇っている。(03.10.25撮)
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長く続いた今年の残暑だったが、それでもやはり地球の自転軸は傾いているようで、この頃はようやく朝晩が寒くなって気分も改まる。四季がある国に生まれたのはなんともありがたいことだ。さて、金魚の水槽であるが、あいかわらず水カビ病とのせめぎ合いは続いている。当欄を続けてご覧いただいている奇特な読者の皆様は、さぞかし、「いつまでも、なまくらな処置で済ませていないで、いい加減に根本的な治療と環境改善をすればいいのに…」とお思いのことであろうが、「これでいいのだ!」。わたしはもはや、水換えのみでその場を取り繕う方法に決めているのである。まあ、あまりにも酷い場合には薬剤を投入するけれど。
ちまたに多々ある、金魚関連サイトを覗かせていただくと、それはもう美しい金魚さまたちが、泳いでいらっしゃる。らんちゅうを始めとした、華奢な、それこそ“深窓の令嬢”のようなお魚さまたちが満載で、わたしの貧乏性が堪え切れずに、そのお値段など見てしまうと、あなた、一匹ン万円てな金魚さまが多数いらっしゃります。そりゃ大変でしょうに。適当な処置で済ますわけにはいきませんわな。そこいくとウチの金魚共なんてのは、もとはといえば、金魚掬いの小赤、それも心ならずも孵化繁殖したあげくの二代目三代目であります。エサ金のなれの果て。尾ビレも鮒尾。まあ、鮒の色だけが赤いやつです。一難あれば、近所のドブ川に放流されても、力強くテメエで生き抜いて行かねばならない星の下に生まれ落ちた連中です。甘やかせてどうする。なんて言ってはおりますものの、水槽、フィルター、餌、薬剤などに、すでに数万円の出費は重ねてきているんですがね。…とほほ。ま、小汚い安物金魚しか登場しないサイトも、ひとつぐらいあって良いでしょうと思う次第。
てなわけで、現在も週に1〜2度の換水を続けている。ウチの金魚の場合、秋は例年食欲が増進し、体も急成長する時期である。せっかく5匹まで数が減ったと喜んでいるのもつかの間、みるみる大きさを増して行くのが目の当たりに分かる。あいかわらず体は水カビの白い粉を吹いたような状態だが、元気なことは元気である。特に水槽最大である雌の「ジャンボ」の巨大化が著しい。体長が大きくなるばかりか、右体側中央にあった「赤い腫れ物」もどんどん大きくなってきた。そして水が悪くなると、内出血したようにドス黒く変化する。水質が改善されると、再び赤色に戻るのだが、癌なんだろうか?そして、今後はどうなってゆくのだろう。水質が良好な状態が続いただけで自然治癒してくれれば良いのだが。雄の「段平」も、大きくなってきたが、こちらは成長するにに連れ、顔が右側に歪んできた。情けないことこのうえなしだ。雌の「カタメ」もあいかわらず鰭がボロボロだし、「オヤジJR(ジュニア)」は全速力で泳ぐあげく、ガラスに頭突きを繰り返している。夜中など、よく「コツン!」という音が真っ暗な部屋に響いているのだが、あれはたぶん「オヤジJR」の激突音だ。唯一まともな姿を維持しているのが三代目の「トメ」であるが、もはや体長15cmを超えた。そろそろこの冬あたりには、色気づく年頃である。ようやく雌雄が判別できることであろう。
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メダカの稚魚成長中
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メダカ水槽。金魚のようには水草を食べないので、こちらにはいろいろな種を植えている。(03.10.02撮)
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メダカ水槽はあいかわらず平穏を保ってくれている。手が掛からずにありがたいことだ。クロメダカの雌はあいかわらず産卵を繰り返しているが、ヤマトヌマエビやデブアカヒレや自分(?)などが食べてしまっているようで、水槽内では孵化した稚魚は見られない。さて、愚息のアピールにより、小瓶の水草に産卵させたメダカの卵であるが、わたしの未受精卵でありますようにとの願いも虚しく、前回更新の直後に三匹が孵化してしまった。飼育担当者であるはずの愚息は、約一週間でその役をうっちゃり、結局わたしが面倒を見る羽目とあいなっている。こちらもひと月半を経て、もはや1.2cmを超える大きさに成長している。早くメダカ水槽に移してしまいたいのだが、大食漢のアカヒレに食われてしまいそうなので、もう少しの間は小瓶のなかで飼育することにした。なにせ、うちのデブアカヒレ、ヤマトヌマエビ用に与えている、キョーリン製の「ザリガニ・ヤドカリ・カニのえさ」の粒を一気呑みしてしまうのだ。さすがに大陸生まれの種は違うなあ。国産種のような奥ゆかしさが無いこと。
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