ヤドカリと磯の生き物の飼育
30話
長閑がいちばん
↑現在唯一残存のホンヤドカリ、「チビ」。
エアレーションのあるこの場所がお気に入りの様子。
(07.07.11撮)
気象予報士のつぶやきを聴いていると、当初「猛暑」と発表されていたこの夏の陽気は、さほどたいしたことはなさそうで、どうやら「短い夏」になりそうらしい。他所ではそれが実感できるのかもしれないが、なにせここは大阪である。梅雨明けとともにグーンと気温はあがり、おまけに、これも新聞のつぶやきを読んだのだが、クマゼミの発生数が平年の倍だそうな。わが仕事部屋の正面には小さな公園があり、毎年夏場にクマゼミが大量発生する。幾分は凌ぎやすい朝、風を入れようと窓を開けるやいなや、朝鳴きクマゼミのヒステリックな音の厚い壁が殺到してきて、爽快にはほど遠い。まったくあのセミは腹にアンプを抱えているのではないか。大阪でマンションなどを購入される方は、前が公園というのをプラスに捉え過ぎないほうが良いかもしれない。あ、普通の人はエアコンを我慢して窓を開ける必要がないから気にしなくても良いのか。
さて、そんな大阪の夏。お馴染、当「デスクボーイ海ヤド水槽」は、梅雨時分からはや水温がウナギ登り。29℃を超えそうになると人間用扇風機を水槽専用にして凌いでいるが、毎年ながら水量の少なさが水温と比重の急乱高下を呼び、住人どもには非常にシビアな環境となってしまう。おまけに今年は底面濾過の水中ポンプに加えて、投げ込み式の簡易フィルター「イーロカ」を追加したので、水中で発熱する器具が倍に増えた。イソギンチャクのお吟婆のために光量も確保してやりたいが、照明の発熱もかなりのものだ。なんとか28.5℃キープを目標にしているが、そうすると一日で500mlの真水分が蒸発して塩分濃度があがる。ミニ冷却ファンなるものも装着しているが、これをオンにして1時間も消し忘れると、水温はイッキに26℃台まで急降下してしまう。こちらのほうがよほど生体に悪影響をおよぼすのでほとんど使用できず。ああ小水槽は悩ましい。しかし毎年おなじことを書いとるのう。まったく進歩なし(笑)。
ヤドカリたち住人はといえば、4月にホンヤドカリの「先任」と「軍曹」が姿を消した。先任は重度の脱皮不全。軍曹も自切から行方不明になってしまい、残るはホンヤドの「チビ」とイソヨコバサミが各一匹いるのみ。ムラサキウニの「ウニどん」は何気に成長中。イソギンチャクの「お吟」婆はずっと生死の境をさまよいつつ、しぶとく死には至らず、というところ。昨年4月の南紀白浜磯採集以来、生体を追加していないので、あいつぐ淘汰で水槽はいたって淋しく見えるが、病気の金魚に振り回され続けている世話人にとってはこのくらいが長閑でありがたいもんだ。もっとも、各種一匹ずつというのは「種の保存」を大命題に生きている連中にとっては、まったくオモシロクない毎日だろうが…。ちょっくら新快速で明石にでも行って来ようかな。でも、あそこはユビナガばっかしだけど。
しかして7月21日、メイン水槽の金魚が全滅に到ったので、ここに120リットルという防衛庁跡地並みの大スペースがポッカリ出現した。このまま放置しておくと、家人に地上げされてしまうのは明白である。おっさんはなんやかやと御託を並べて75cm空き水槽の撤去要請を日伸ばししつつ、次の計画を練っているところ。まあ塩代の掛かる海水水槽が移転することはなさそうだが、ドサクサ紛れにデスクボーイから脱却できる可能性もないことはない。さて、どうなりますやら… 面々の様子は写真キャプションにてお愉しみください。
しぶとく健在2006年春の白浜組
↑2007年7月26日現在、主だった海ヤド水槽住人は4個体。
まずは前回29話で、一番小さなヤド個体として紹介した、
ホンヤドカリの「チビ」である。
「先任」と「軍曹」が立て続けに落ちてしまったので、
現在、水槽にいるホンヤドはこの「チビ」一匹のみだ。
生前の先任が入っていたクボガイにちゃっかり入居している。
(07.07.05撮)
↑あいかわらず、名前はまだないイソヨコバサミ。
あまり目立った動きをすることもなく、超地味な生き様だが、
結構マイペースでしぶとく生き抜いている。
サンゴ岩の後ろ陰で、眠るアンダーテイカーの上に乗っかったまま
一週間も姿を現さないことがザラ。イボニシと仲良しみたいw。
海ヤドはホンヤドのチビとこのイソヨコの2匹だけ。
(07.07.05撮)
↑前回の主役、イソギンチャクの「お吟」婆さん。
いまだに毎日、死んだのかまだ生きているのかと、はらはらさせられている。
今回話題が少ないので、吟婆記事で目一杯引っ張らせてもらうことに。
危篤なんではあるが、あわよくば To be continued.……に持ち込みたい。
(07.06.09撮)
↑たぶん水槽で今いちばん元気なのが、「ウニどん」だろう。
夏が訪れ、水温が上昇しだしてから、
定席の水槽奥の岩陰から這いだし、活発にウロウロ動き回っている。
元気なのは結構だが、アンタ掃除の邪魔やねん。
(07.07.06撮)
そして惜別、没ヤドくん
↑あんなにブイブイ言わしていた、ホンヤドの「先任」だが、
やっぱり天罰はくだるもんですなあ。
飼い主の与り知らぬうちに脱皮不全の大チョンボをやらかしましたわい。
4月2日頃、ご覧のように右の大鋏と歩脚二本、第二触角も片側落としたうえ、
残る歩脚も取付け不十分。ただ顎脚は健全で餌が喰えたので、
気性の強さが幸いして、事故後10日間くらいは気丈に生きてました。
(07.04.05撮)
ホンヤドカリ:2006年4月18日採集(南紀白浜)〜2007年4月12日頃没
↑こちらはホンヤドカリの「軍曹」。
カラダが大きい割には大人しい個体だったが、
右大鋏を自切したなと思っていたら、いつのまにか行方不明に。
ついに遺体は発見できずじまい。アンダーテイカーの野郎が怪しいが、
空の貝殻を発見した4月25日を暫定命日にしとこう。
(07.03.17撮)
ホンヤドカリ:2006年4月18日採集(南紀白浜)〜2007年4月25日頃没
脱皮不全の先任とその他の面々
←4月2日の脱皮失敗で、左鋏と歩脚一本での生業を余儀なくされた、ホンヤドカリの「先任」。しかし今までに自切や脱皮不全で死んでしまったヤドカリを多数観察してきたけれど、こいつほどふてぶてしい態度を変えないヤツは初めてだ。普通は岩の陰に隠れて淋しく死んでゆくのだが、動けないくせに堂々と水槽前面に腰を据え、餌の入るのを待っておった。顎脚が無事だったので、写真のようにメシは普通に喰える。他のヤドが近づいてきても、ケンカを売る強気の姿勢だったので、こりゃ再脱皮まで生きよるなあ、と隔離もせず楽観視していたら、いつのまにか消えた。遺体も不明。ウニやイソギンなど、呑み込んでしまう連中がいるからなあ。4月12日頃没。
(07.04.05撮)
←白浜産巻貝連玉砕のなか、堂々2匹とも生き残っているアマオブネガイ。調べてみるとイボニシの攻撃を受けないからのようで、なるほど、時々イボニシやレイシガイの上に乗っかって貝殻の掃除をしてやっている。一見弱々しそうな形態に見えるが、相当のタマである。上に、水槽で一番元気なのはウニどん、と書いたが、実はこのアマオブネ2匹の方が断然安定している。こいつら、あまりコケも取らないし、主に何を喰っているのかわからないが、陸軍歩兵のような迷彩ヘルメットの下、帽子のつばのような色違い部がこの水槽に来てから成長した増築部である。写真のこいつは「アマオブネA」。
(07.03.17撮)
←まだいるんです海ヤド水槽の闇将軍、C型イボニシの「アンダーテイカー」。しかしこいつ、ずっとサンゴ岩裏の底付近に逼塞していて、ほとんど動くことがない。自分から姿を見せるのはひと月に一度あるかないかだ。水槽メンテの折には、掃除の邪魔なので引っつかんで外すのだが、なんや知らん間にどんどん大きくなっている。前々回白浜行での拉致個体だから、もう3年以上いることになる。
(07.04.05撮)
←こちらも2004年7月採集、まる3年のレイシガイ、「ハンニバル博士」。アンダーテイカーとは対称的に、水槽中をいつもウロウロしているが、そのカラダはどんどん縮んで小さくなって来ている。冷凍シーフード片の食べ残しを探しては吸い付いているが、しょぼくれた風情だ。残った貝類が喰えないアマオブネだけなので、いじけて縮んできたのかもしれないな。
(07.06.21撮)
←目一杯番傘を拡げて何を集めるケヤリムシ(の仲間?)。ヤドカリなどが通るとシ、シュッとすぼむが、通りすぎてしまうとまたパッと開く。まったくジャンプ傘のような野郎だ。こいつももう3年以上棲んでいる。
(07.07.05撮)
←こちらは「アマオブネB」。こうやって横から見ると成長した部分がよくわかる。しかし段から下の新しい部分が後退しているのは、やっぱりウチのメシがショボイからなのか。模様が続いているのはご愛嬌。ここにペンキで目玉でも描いてやれば面白そうだが、やめとこう。
(07.07.06撮)
↑「チビ」は現在、左の第二脚が不完全なので、あまり動きまわらない。
ホンヤドカリはだいたい眼の表情がキツいのだけれど、この個体はなんとなく穏やかである。
(07.07.05撮)
ウニどん(ムラサキウニ)元気
↑ムラサキウニの「ウニどん」は元気だ。
いや、高水温が苦しくてジタバタしているだけなのかもしれないが。
以前は、水槽奥の物陰にじっとしていたけれど、
この春からは、水槽中をグルグル移動し続けている。
トゲトゲ凶器付きで動き回られるもんだから、
ヤドカリやイソギンチャクたちは、かなり迷惑そうだ。
(07.06.21撮)
←水槽をガラス面にそってぐるぐる移動するのだが、狭いデスクボーイの周辺は障害物だらけである。水中モーター、ローターS、イーロカ、エアチューブ。また中央サンゴ岩と奥ガラスとの隙間は2cmもない。なので水面上に身を乗りだして通過したり、棘を横に倒したりして強引に通過して行くが、サンゴ砂の砂地を歩くことは滅多にない。砂粒が管足にひっ付いて動き、カラダが安定しないので、どうも苦手なようだ。一本一本は華奢な管足だが、纏まったときの力はあなどれない。吸盤固定の器具などカルク外してしまう。向きが変わって水が外にこぼれだしたりすると、潮まみれや火事などの大事になる危険があるので、あまり動き回ってもらいたくはないのだが。
(07.06.21撮・以下同日)
←「ウニどん」が貝殻や岩を伝って水槽前面を左から右に移動中。ホンヤドの「チビ」が腰を据えているお気に入りの場所に接近してきた。
←「お、なんやこいつ」。
慌てて右の大鋏で「ぼうぎょ」の姿勢をとるチビ。
←チビの存在など一切構わず、どんどん進む、ウニどん。
しかし全然逃げようとしないチビもかなりの強情者である。
←なおもズンズンズンとやってくる。
「こら、こっち来んな!つうの」。
ふだんは温厚なチビの目つきにもやや「怒」の表情が…。
←「わわわわ〜い!」。
←ウニどん通過。
「ふう。ようやく行きやがった、鬱陶しいヤツめ」。
あんたも、無精してんと逃げなはれ、ての。
誰のタマゴやねん!
↑3月17日、水槽全体に白いタマゴが散乱・浮游。放出元は誰か?
う〜ん、あやしいのはお吟婆かなあ。それともゴカイ連中か。
イソギンは分裂したり芽を作って増えるが、卵を産む場合もあるらしい。
翌18日が新月の大潮。あいつらやっぱり感知しとるなあ。
まんま放っておいたら数日で消滅した。みんなで喰ったのか?
(07.03.17撮)
↑何者かのタマゴが無数に散乱する中、せっせと
お食事中?の「チビ」と「ハンニバル」がサンゴ岩上で鉢合わせ。
(07.03.17撮)
↑ケヤリムシ(の仲間?)がなにやら、白い螺旋状のヒモを次々と放出。
何だろう?放精かな。以後、ちょいちょい出しているのを見かける。
この7月1日も前日が満月の大潮だ。やるなあ、海の連中。
(07.07.01撮)
お吟婆さん・その第3回
↑前々回(
28話
)は「生娘からオバハンへ」。
前回(
29話
)が「溶解から復活まで」。
んでもって第3回は「婆さん、生きるの死ぬの?」だ。
(07.03.17撮)
←前回、モンブラン状態から溶解して、復活したときには触手もいくぶんみずみずしく戻ったのだけど、その後はふたたび節くれ立ったカンジに。見てると揚げヤキソバ(いわゆる長崎皿うどん、京都王将で言えばバリ)が喰いたくなった。
(07.03.17撮)
←なんか、ますますカラダが堅いのう…。イソギンの柔らかな触手とは思えんなあ。どこかで見たような風情だが、はて…。あ、ハリー・ポッターの学校にある化けもんヤナギの樹みたいやな。お吟婆もついに魔物の仲間入りか(笑)。
(07.04.05撮)
←と、思いきや今度はカーリーちゃんに。あたしはこの手のパスタは好かん。触手の本数を数えたことはないけど、同じ数とは思えんボリューム感の違いですな。
(07.05.28撮)
←上写真のあと、岩の裏側奥に隠れてしまい、またまた縮みだしたので、サンゴ岩をぐるりと回して前面に。やはりお吟婆さんピンチです。こう蒸し暑い日が続いたのではさすがに持たんか。前に溶解したときは、それでも餌には執着していたのだけれど、今回は食欲もなし。触手でつかんでも口に持っていくまでにポロリと落としてしまう。触手も素麺みたいになっちまいました。
(07.07.11撮)
↑婆さん、なんか壮絶な表情ですな。
口盤を脹らませてあたしを恫喝しているようだ。
「クーラー入れんかい!」って。
すまんが、扇風機で我慢してくれ。
なにやらインカ帝国の紋章みたいですな。
(07.07.14撮)
←口盤を膨らませたままうなだれる吟婆。内臓が透けて見える。脚も脱力して岩から剥がれかかってきた。この姿、イソギンというより、ほとんどタコだなあ。
(07.07.17撮)
←いよいよ内臓を吐きだしはじめ、溶けかかってきたようなので、海ヤド水槽のメンテとあわせて水槽から取りだそうと試みた。一旦は着いているサンゴ岩ごと取りだして、エアレーションをしたバケツに移したのだが、半分剥がれかかっているくせに岩から取れん。かなり頑固である。そのうえ触手で執拗にピンセットを掴んでくるので、「わかった。完全に死ぬまで水槽に住まわせてやるわい」と、海水を入れ替えた水槽に再び戻した。
(07.07.18撮)
←下からエアーが上がってくる場所にいるため、たるんだ表皮に空気が貯まると上へとカラダが持ち上がる。水面でボコボコっと空気が抜けると、またダラーンと脱力の繰り返し。ほとんど日本庭園のシシオドシだ。しかし情緒のないこと。
(07.07.19撮)
←内臓を吐き続けているが、まだわずかながら生体反応アリ。脱力して萎んでいるが、ときどきは首をもたげるし、胴を細くしたり膨らませたりしてはいる。ほとんどホラーだね。溶解する妖怪つうか。こういう生き物の生死の境を判断するのはマッタク難しい。まあ小さな個体なので溶けてしまっても早めに対応すれば、水槽全滅に至ることはないだろう。もうしばらく様子見。
(07.07.20撮)
←う〜ん、死んでるようにも見えるが、生きてるようにも見えるし。水流にただただ身を任せるのみ。まだ岩に若干はしがみついてはいるが。だいたいこういう生物って、どの時点で「ご臨終です」って言えばいいのだろう。少しは臭いだしてきているのか、アマオブネガイやハンニバル(レイシガイ/後方)が寄ってきたぞ。
(07.07.22撮)
←朝、水槽を覗いたら、吟婆ついに岩から剥がれ落ちて地べたにゴロリ。ああいよいよご臨終だなや、溶ける前に埋めるかと拾い上げると、なにやらぴくぴく動いている。え?まだ生きてんの? と確かめるために、イーロカの平たい部分にちょんと置いてみたら…↓
(07.07.24撮)
←いきなり、イーロカのケースにガシッ!と活着。いくらひっぱっても取れん。おまけにエサも少し口にした。あんた、このケースを外してメンテをせんならんのに、ここに居着かれたら困るで、もう。
かつて力道山時代のプロレスで、劣勢になったガイジン選手はコーナーで戦意喪失。「堪忍してくれ」と身振りで哀願し、それをレフリーに訴えている日本選手のスキを見て急所を一撃…というのがセオリーで、これを「ジェスチャー攻撃」と呼んでいたのを思いだすが、吟婆って外人かい?
なんとか、ギリギリのTo be continued.……
(07.07.24撮)
イソヨコ君とお吟婆
↑お吟婆さんが猛暑に脱力して死にかけだ。
エサを口に運ぶ元気もなくなった。
それに安心したのか、暢気にイソヨコ君がやってきた。
イソヨコ君、ここんとこずっと岩裏のアンダーテイカーの上に
乗っかったままで動かないでいたのに、
今日はどういう心境の変化なんだ?
(07.07.11撮)
←ほら、言わんこっちゃない。不用意に近づいたもんだから、お吟婆のお怒りに触れてしまった。すかさずイソヨコ君の触角をむんずと掴む。枯れたりとはいえ、まだまだしぶとい婆さんだ。そう簡単には離してもらえんぞい。
(07.07.11撮・以下同日)
←イソヨコ:「う。しまった。コラ、ババア、離せ、離さんかい!」
お吟婆:「ふっふっふ。あたしをナメちゃあいけませんよ。金輪際離すもんかい、この青二才」
←イソヨコ:「くそ、脱力はフェイントか。こうなりゃ力ずくで脱出してやるわい、え〜いっと」
お吟婆:「アンタの触角は伸びんだろがね、残念ながらアタシの触手はう〜んと伸びるんだよ」
←イソヨコ:「はあ、やっと取れた。しかしあのババア、結構頑固だね」
お吟婆:「おや逃げられたか。もう握力がなくなっちまってアカンわい…」
人別帳&過去帳
↑毎度お約束の人別帳&過去帳でございます。
ホンヤドカリの「軍曹」(2007年4月25日頃没)
(07.04.05撮)
住人覚え書/2007.7.31現在
●先住者(2004.7.18採集)
・ハンニバル(クリフレイシガイ)
・アンダーテイカー(C型イボニシ)
・ゴカイ類:無数(採集日というか混入日不明)
●06年春入居者(2006.4.18採集)
・ホンヤドカリ:1(チビ)
・イソヨコバサミ:1(名前はまだない)
・イソギンチャク:1(お吟婆)
・ムラサキウニ:1(ウニどん)
・アマオブネガイ:2(アマオブネA・B)
●過去帳(2007.3.5以降/確認できたもののみ)
・没 「先任」 ホンヤドカリ(07.4.12頃)
・没 「軍曹」 ホンヤドカリ(07.4.25頃)
海ヤド水槽・スナップ写真
←ウニどんお散歩中。エンジ色の管足(歩体か?)を目一杯伸ばしてあたりを探りながら進む。棘の付け根のヒンジ部分は鮮やかな赤だ。ウニどんに踏まれているのはアマオブネB。
(07.06.21撮)
←チビ4態。とうとう残ったホンヤドは俺様だけか。まだイソヨコの野郎が一匹いるが、あいつは大人しいから、どうってこたあない。
(07.07.01撮)
←しかし問題は落とした歩脚だなあ。早く脱皮再生したいところだが、飼い主のオッサンが病気の金魚と吟婆にかかりきりで、美味いものを食わしよらんので緊急脱皮の栄養が足りんぞ。
(07.07.01撮)
←ま、次の脱皮まで、神妙にしておこう。今はカラダが不自由なんで下手に動き回ると危険なだけだ。
(07.07.01撮)
←オッサンはこの夏も金欠の様だから、白浜の新入りがドッと押し寄せることは、まあなかろう。ゆっくり養生しておき、海ヤド水槽の天下をいただくか。まてよ、あのオッサン、金無いときは電車で明石へ行きよるんと違うか?!
(07.07.05撮)
←個体が変わってもやっぱりイソヨコの宿貝選びは無節操だ。
「うう、重い。動き辛い…」「アホ!」
(07.07.17撮)
←ハンニバル先生の授業風景。でもこの子ら何者だろう? 線虫のようにも見えるが、よ〜く見ると体の両側に無数の脚が付いている。つうことはゴカイどものガキか。まだ増えるのか。
(07.07.18撮)
←臨海授業から帰ってきた娘のお土産は、アオサ。安くあげやがるなあ、もう。しかし天然の海藻が入ると水槽のロケーションは、てきめんに「らしく」なる。
(07.07.24撮)
↓イソヨコ君に踏まれているのはレイシガイのハンニバル。ハンニバルに吸い付いているのはアマオブネ。
イソヨコに驚いて引っ込んだケヤリムシの薄紫の鼻先だけが見える(右下)。
(07.07.17撮)
2007/07/31 (Tue)
29話へ
31話へ
(c)Copyright "cave" All right reserved. テキスト・掲載画像の無断転載を禁じます。