【鉄道むしかえしばなし012】
栗丘駅を発車した岩見沢第一機関区のC57104が客車4輛を牽いて上り線を力走して来ます。かなり適当なメモしか残ってないんですけど、ネガ番と光線ぐあいから推測するに、たぶん客228レだと思われます。
当時の栗丘〜栗山間は撮影可能時間帯に走る蒸機列車が客貨あわせて30本以上あったうえ、C57牽引の客車列車も日に3往復程度は撮れました。ここは室蘭本線の複線上下線が離れて敷かれていてアングルが豊富。煙も良く出るし、国道234号線とのオーバークロスや栗山トンネル、また蛇行する夕張川を背景にできるなど、非常に美味しい人気撮影地でした。
写真は栗山トンネル上り線のポータル上から望遠で狙った一枚。なんかぼんやり写ってます。当時あたしの持ってた最長ダマはズームレンズの〜200mmなんでトンネルからの距離を考えるとこの画角ではちと無理…とすると2倍のコムラーテレモアで下駄を履かせてます。つごう開放値F11…ま、こんな無茶ができるのも豊富な蒸機列車本数のおかげですわねえ。
写真の左後ろに見えている線路は、1990年のトンネル崩落事故で現在は廃止になってしまった下り線です。
1974.3.23撮影 minolta SRT101 ズームロッコール100-200mm/F5.6 FUJICOLOR-N100