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駅弁当包装紙16 旧国鉄 宗谷本線 名寄駅 ピヤシリ弁当(300円)
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1974(昭49)年3月27日
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昭和49年の名寄駅の幕の内弁当、『ピヤシリ弁当』300円也。今でこそ道北の鉄道は南北に走る宗谷本線一本のみだが、当時名寄は西に深名線、東に名寄本線が十字にクロスする道北鉄道網の中心地だった。弁当名の由来は、掛紙のイラストにもある、市の東北にあるピヤシリ山(標高987m)で、アイヌ語で「岩のある山」を意味する。ピヤシリ山の西麓にある674mの九度山は、南斜面が雪質の良いスキー場やジャンプ競技で有名。 さて、ピヤシリと九度山の絵は良しとして、下のイラストの植物はいったい何か? 形からすると、たぶん奥名寄特産の「フキ」だろう。コロポックルが棲家にするという巨大フキの話をどこかで聞いたことがあるし。そう考えると、掛紙地紋の黄緑色の太ライン意匠も何となくフキっぽくって頷ける。弁当の中味をすっかり忘れてしまっているので想像にすぎないけれど、ピヤシリ弁当って、実はメイン惣菜にフキの煮物や漬物などが入っている「フキ弁」だったのでは?…と思って、名寄駅で現在販売されている駅弁を調べた。ニシンカズノコ帆立味噌豚きのこ他があり、過去の弁当にはチョウザメキャビア幻のイトウなども、とあるが、どうもフキ弁はないみたいだなあ。 右上には当時定番の「DISCOVER→JAPAN」ロゴ。左の青いマークは何だろう?どこかで身近に見ているような気がするマークだが思い出せない。左下部の囲み内の「1人分タダになる!!国鉄回数券グループ旅行にも是非ご利用を」のキャンペーンは懐かしい。販売の「株式会社角館商会」は現役で名寄駅に健在。あれ?しかし最近のは有限会社になってるなあ。「駅弁かくだて」という表記のものもある。ブランドを作ったのだろうか。 駅弁趣味総合サイト「駅弁の小窓」に、この数年後のピヤシリ弁当の掛紙写真があった。基本デザインは同じだが、「DISCOVER→JAPAN」が「エキゾチックジャパン」に変わっている。「1人分タダ」キャンペーンも終了したようだ。 |
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