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「心斎橋●そごう●北ノ辻角」、一等地である。絵柄を見ても、いかにも「純喫茶」らしい落ち着いたインテリアである。超高い天井から下がる照明器具は全種デザインを違え、入り口のドアはジャイアント馬場も屈まずに来店できる高さ。それともテーブルが実は卓袱台で椅子は座椅子なのか…おいおい真面目に描いたのか? なんて茶化すのはほどほどにしておこう。でも良い雰囲気の店だ。「心ブラの憩と御商談に…」とあるが、確かに心ブラは疲れる。現存するならば、ぜひゆっくりコーヒーを味わいながら、足の疲れを癒したいような店ではある。
さて、このマッチの特徴といえば、左に記載されている「一週間の曜日が揃いましたら 粗品呈上」のキャンペーン付きというところだ。このブツでは上部の額内に「月」とあるから、父は月曜日に訪れたのであろう。つうことは、曜日違いが7種類あったということだ。愉しい。同デザインであったのか、全て違えてあったのかは知る由もないが、コレクターなら、なぜ全種集めなかったのだろう? ははあ、さては粗品と交換したな。
ただ、このキャンペーン、疑問がある。7つ揃えたら粗品と交換するということは、マッチは客の手元には残らず、店には使いかけのキズものマッチ箱が大量に戻ってくるのであるから、かなりの無駄が生じるハズである。どう処理したのか? まさか粗品というのは、その日のマッチ一個だったのではなかろうな。父の場合、それが月曜日だったと(笑)。 |
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