おかやどかりの飼育

38話
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無事是名馬?

↑加齢とともに前甲部を中心にうっすらと紫色がかってきた感じ。
(07.01.14撮)


 『ヤド六劇場・第38話』だそうな。前回の更新が「昨年の8月23日」だそうな。「だそうな」なんて、自分が勝手に作って勝手に公開しているページだというに、なんとも無責任このうえない態度ではないか。全く失礼な管理人アル。しかし本人は意外と真剣で、皿回しの大道芸人のように一生懸命、始終皿を割らないようにキビキビ行動しているつもりなのである。例えれば、この「アクアリウム」のコーナーに3本の竿が立っていて、その上にそれぞれ皿が回っている感覚なのである。金魚の皿の回転が衰え、落ちそうになると回し(更新する)、ひと息つくと今度は海ヤドの皿が揺れ始めたのに気付き、回しにゆく。んでから次がココ、「ヤド六」の皿つうわけだ。ところが拙サイトには他にもコーナーがあって、「鉄」だの「旅」だの「読書」だの「レトロ」だのの皿も回っているので、そちらの方にも回転を加えてやらねばならないし、たまには「ボヤ」かないわけにも行かない。なのでいつも「気だけ」は目一杯急いているのである。結局、皿は全部落ちて割れてしまっているんだが(笑)。

 しかしヒトと言うものはどんどん衰えてゆくのであって、トシをとって気力・体力なんてものが減衰してくると、出力するエネルギーみたいなものが低下してくる。ま、バイタリティーてなもんかな。テキパキと回しているつもりの皿なんだが、実は往年のG馬場のチョップのように、本人が思い描くに反してどんどんスローな動きになって来てしまっているのだ。そうしてオロオロしている間に時計の針はどんどん加速してゆき、あれよあれよといふ間に一年が過ぎる。で、「え、もう前の更新から半年近く経ったの?」というのが実感なんである。体重は変わってないけどエネルギーが低下して時間が早く過ぎる。こんなことを書いていると頭のどこかに、ベロを出したアインシュタインの顔のイメージが浮かんでくるなあ。何だっけ、「E=mcの2乗」だっけ。んで、この連想って学問的に正しいんだっけ。cてのは何を表すんだっけ。光速度? 時間じゃなかったか…文系だしなあ。ま、どうでもいいかヤドカリの話だし。


↑「このヤド舎、最高地点までたった三歩だよ。つまらん…」
うらめしそうに天井を見上げるヤド六。
(06.12.10撮)


 こちらが加齢によるエネルギーの低下と闘うフリをしつつズボラをかましている間にも、ヤド六は淡々と「普通の日常」を繰り返している。喰って、寝て、遊んで、時々虐待されて(笑)。毎年一度〜ニ度脱皮潜りをして、その度にじんわり大きくなっては来た。この一個体のみの成長ぶりをもう8年間も見続けて、常に何か新たな変化はないかと注視しているつもりだけれど、老眼気味でココロザシの低い飼い主に新しい発見は至難の業だ。しかし成長とともに行動や食性などは、確実に変化してきているに違いないのであって、それをハッキリと感じ取れないのがなんとももどかしい。ヤツらもかなりの長命なようだから、かなりの時間を隔てないと気がつかないことなのかもしれないが。ま、わたしは研究目的で飼育しているわけじゃないから、何であれ「面白い」発見があればいいんだ。ヒトのようにお肌ピチピチとかお色気ムンムンとかカラスの足跡とか白髪とかハゲとかが出てくるのを気長に待つことにするか。五十肩や腰痛なんかは出ててもわからんだろうがね(笑)。

 飼育を始めて2年間くらいは、こちらも経験不足だし情報も少なかったから、疑問や問題が発生するたび、ひとつ一つ手探りで試してきたような具合だったが、その後の6年といえば、もう全く淡々とした一年の繰り返しでここまで来た。飼育法を語る場合には、何はこうしろ何℃何%なんて話しにならざるを得ないが、実際は、自然下での棲息環境に対して、飼育環境がよほど『極端』なことにさえならなければ、ほとんど問題は起きない。極端な乾燥、極端な高低温、極端な不潔、極端な餌の偏りなど。ウチのヤド舎など、常に「極端な不潔」の範疇にかなり入っていると思うが、いまだ健在である。オカヤドカリの飼育にとって唯一のリスクは「脱皮の失敗」に尽きると思う。そこそこの環境を整えてやったなら、脱皮に望もうとするヤドカリには「じゃ、気をつけてね」と声を掛けてやるくらいしかできることがない。こればかりはこちらでケアできるものではないからね。もちろん、複数匹を同じケースで飼育したい人には、もう一つのリスク、他個体からの「干渉」の可能性が加わるけれど。

 ヤド六が8年も劣悪ヤド舎で暮らして来れているのは、ま、強運もあるだろうけれど、基礎体力や資質によるところが大きいと観ている。悔しいけれど飼い主の面倒見によるものではないようだ。あるオカヤドカリの個体と長く付き合いたいと望まれるならば、最初に購入した複数匹の個体に脱落するものが出ても、すぐに買い足さないで四季一年間じっくり観察・飼育し、「自分ち」の飼育環境に適性のある個体を時間をかけて選抜するつもりになったほうが吉だと思う。つまり、良く分かっているとは言えないヤドカリの生態に合わせた一般的な水槽環境を用意しようとすったもんだするより、飼い主が提供できる飼育環境に適応できる、能天気なヤドカリ個体を「選抜」したほうが無理が少ない。徐々に脱落個体が出て、「自分ち向き」のヤドカリ個体が絞られてゆく間に、飼い主にも観察眼や経験や基礎知識が揃ってくるというわけだ。こんなことを書くのは、オカヤドカリという生き物自体、ひとたびその環境に適応できたなら、あとは相当したたかな連中だと踏んでいるからである。空腹なら流木でも齧るし、寒けりゃちゃっちゃと潜る。あ、「脱皮」以外はね。


↑ぼー。。。単にダラケているときには触角を畳み込んでしまうが、
こうやって細かく動かせている時は、なんか目論んでいるんだろうなあ。
(06.12.07撮)

↑「さて、次はなにをすべえか…」
(07.01.12撮)

↑冬期は水槽ガラスが曇ってしまうので、シャープな写真が撮りづらい。
(06.12.10撮)

↑思うに、オカヤドカリつうのは、ローアングルから見上げたほうが愛嬌が出て、良い風情を醸すのではないかと。
しかしせわしなく動く触角が良い位置にあるときにシャッターを切るのは至難の業。撮影者泣かせですな。
(06.12.04撮)

食いしん坊!万歳
↑「何を熱心に喰ってまんねん?」「クッキーどす」
「あんた、お菓子好きでんなあ」
(06.12.09撮)

 10月14日に2006年二度目の脱皮潜りに突入したヤド六だったが、44日間の潜りで11月27日にお目覚め。大小ふたつのロフトのどちらに潜っているのかは、とうとう出てくるまでわからなかった。大にサンゴ砂パウダー、小は南紀白浜のケイ砂入りだったが、両方とも平刷毛で砂表面を御白州のようにきれいな平面にならし、寝返りでも打って表面に少しでも凸凹ができたほうに寝ていると断定して、そのロフト以外の総メンテを敢行しようというこちらの目論見を見事に外し、ついに期間中微動だにさせず。結局寝ていたのは白浜ケイ砂の小ロフトだった。何も10cm四方しかないあんなに狭いところを選ばんでもと思うが。

 飼い主としての希望を言わせていただくと、冬の脱皮はクリスマス後にしていただきたいのだ。それも2か月くらいかけていただければ好都合。厳冬期にウロウロされると、頻繁な温度や湿度のチェックを余儀なくされるし、保温のデンキ代も潜っているときよりは確実に多くかかる。それに、その時期がわたしのシゴトの最多忙期にブツかるからなんだが。しかし、厳冬期に長めの脱皮潜りをさせたほうが、ヤドカリにかかる負担や失敗の可能性が軽減されるように思う。ここ数年のヤド六の通年行動を観ていて、その脱皮時期をこちらの都合に合わせてある程度調整してやることもまんざら不可能ではないと思っている。具体的にはヤド舎内温度と餌の内容を作為的に変化させることなのだが、これを実践するほうが、かえって手間がかかりそうなので、実際に試みてみる気はまだない。

 そんな飼い主の目論見などカルク蹴っ飛ばして11月末に出てきたヤド六だが、この冬は、出て来てからも、こちらを心配させるようなことは一度もなく悠々と好き勝手に過ごしてくれた。脱皮床を調べてみたが、爪先のカケラも残さず、きれいに脱皮殻を平らげてから出てきたようだ。寒さと空腹をハカリに掛けたうえで、たぶん空腹に耐えかねて潜り終了を決定したのだろう。ウチのヤド舎では、脱皮潜り中には使用中ロフト以外の用品を外に出して洗ってしまう。なので腹を減らして地上に出てきても、喰うものなどな〜んも無いのだ。すまんねえ。



脱皮潜り中だったので、流木も一本を残してすべて外に出してある。当然、餌皿にはなんもなし。「お、出てきたんか」と、こちらが気付いてヤド舎を見ると…

←さすがにひもじいと見えて、すべて片付けられて何も喰うものがない餌皿の上で、ちょこんと待っていた。ええっ!そんな小さそうな脳味噌で餌場の場所を憶えているのか?わりと賢いやん。よしよし、食い物を入れてやるからな。
(06.11.27撮)
おネンネ中は節電のため海ヤド用の8Wカリビアンブルー蛍光灯を使用していたが、お目覚めなので、普通の20W白色に戻す。

←蒲団から出るなり空っぽの卓袱台に向かい、飯を貰えるまでじっと待っているその殊勝さや良し。飼い主へのヨイショとしては上出来だ。永らく潜っていたんで、ありあわせのものしかないが…。ま、脱皮直後だから栄養も考慮して、ニボシ、ツナピコ、塩蔵ワカメ、あとジャンキーだが好物のポップコーンもオマケしといてやろう。脱皮直後は毎度の事だが、がっつくがっつく。いの一番に鋏を付けたのは塩蔵ワカメ。
(06.11.27撮)
←ワカメの次はツナピコに迷い箸。普段なら、わたしにビビッて逃げ腰で食事をするんだが、脱皮終了直後だけは喰うほうが先。
成長とともに好物も変化してきているようだ。新鮮なガジュマルの葉はあいかわらず良く喰うが、金魚の水草には以前ほど鋏を伸ばさなくなった。もっとも、わが家ではオカズの残りが毎日の餌になるので、雑多なものが少量ずつ餌皿に盛られることとなる。したがってよほどカラダに悪そうなもの以外は、添加物含有であろうが、アルカロイド含有であろうが、なんでも賞味可能である。そのへんの選択はヤド六任せ。好きなのであればメタボリ死も中毒死も結構。しかし案外、本当に危険なものは喰わないみたいだ。分別がつくようになってきたつうことかな。
(06.11.27撮)
←昔、好きだったフライドポテトは最近は食傷気味で、ほとんど食べなくなった。しかしポップコーンやじゃがりこ等の「お菓子」類はあいかわらず好きである。ま、たまにしか与えないせいかもしれないが。これは頂き物の「本物」のエビセンに齧り付くの図。
普段の主食は、バター付きのパンのかけらや、味噌を塗ったご飯粒。ニンジン、リンゴ、ワカメなど。クッキーのかけらなども好んで喰う。茹でトウモロコシ粒も大好物。食べないことはないが、煮干しや焼魚などは以前ほど好まなくなったようだ。
(06.12.12撮)

↑味噌汁の身の蜆をお裾分けしてやったら、
穴掘り遊びを中断してやってきた。
(06.12.15撮)

←行儀悪いナ。シーフードはやはり生のほうを好むようだ。海ヤド用の冷凍シーフードを入れてやると良く食べるが、陸ヤド舎ではすぐに腐ってしまい、強烈な悪臭源となるので、あまり入れない。陸ヤドは餌の臭いへの反応が鈍感で、気付くのに時間がかかってしまうから勿体ないことになる。特にヤド六は、日中うたた寝を決め込みだすと、ハナ先に餌を置いてやっても、一瞥するだけでまた昼寝に戻ってしまうので、まったく甲斐のない奴なのだ。つうわけで腐りやすい餌はウロウロすることの多い深夜に与え、朝に取りだすようにしたほうが気付いて食べる率が高い。
(06.12.15撮)
←お食事ジフアニ2連発。ハサミと触角の動きが逆になっているのが笑える。この絵を見ていると、CXの長寿5分番組、「くいしん坊!万才」のタイトルアニメを思いだしてしまうなあ。個人的には四代目の「宍戸錠」の絵だけど。
(06.12.09撮)
←別角度から。食事風景を見ていると、たまに結構大きなカケラを口に運ぶときがある。顎脚に挟んでモゾモゾと咀嚼(?)して砕いて食べるようだが、正面から覗き込んで目を凝らしても、どうして食べているのか良く見えない。ただ、そういうときはハサミの動きが止まる。たぶん口の方の作業に没頭しているのだろう。
(06.12.09撮)


虐待クリスマス・イヴ
↑「なんや!このキラキラツルツルした床は」
旨そうな臭いもするが、とりあえず逃げにゃならん。
(06.12.24撮・以下同)

←クリスマス・イヴである。貧乏なわが家なので、こんな毛唐の祭りは即刻廃止したいのであるが、女子供が優勢でそうも行かぬ。安物のケーキでお茶を濁していたら、ヤド六がヤド舎天井でカチャカチャ音をたてながら雲梯遊びをしていてすこぶるご機嫌な様子。ならばケーキのお相伴をさせてやろうと、テーブル上へ。「しもた!大人しくしてたらよかった!」なのだが、時すでに遅し。ガキどもに突つかれては、のんびりケーキを食べる余裕などなく、とにかく逃げるべしモードに。目の表情に緊張感が出てるなあ。
←ケーキ台の端まで来てしばし立ち止まり、触角レーダーを作動させて逃走の方向を走査中。ガキどもの前では、その一瞬のとまどいが命取りになるぞ。
←「ホールド・アップ!」
ほら来た。まったく物騒だなあ。ま、仕方ないか、と素直に鋏を上げるヤド六。
←「いぢめる・・・」
ヤド舎に戻されて、ようやくひと安心。安全を確認したのちは、逃走中に触角や脚に付いた生クリームを、きれいに舐めてしまいましたとさ。

↑穴掘りを始めようとしているところにカメラを近づけたら、鋏を動かすのを中断。ガンを飛ばされちまった。
(06.12.10撮)

↑なにぶん狭いデスクボーイ・ヤド舎なもんで、運動不足になりがち。
活動的な日には周回アスレチックコースを何周もグルグル回る。「退屈なトラック競技よりゃマラソンに出たいもんだ」
(06.12.10撮)

 トンネル屋

←1月は19日が大潮(新月)だった。大潮前後は海の甲殻類の血が騒ぐ。しかし今の境遇では、パートナー探しも自由な海水浴もままならぬ。このもどかしさ、何にぶつけてやろうか…。貝殻に入ったココナッツウォーターには目もくれず、肩肘突いて思案中、てか。
(07.01.23撮・以下同)
←エイヤ、っとココナッツウォーターをぶちまけて、なおも思案中の面持ちで、水槽の奥に。手前には昨夜掘りかけて止めた大穴が放置してある。続きでも掘ってストレス解消したらどないでっか?
←忠告が聞こえたか、「う〜ん、それもそうだなあ」と掘りかけの穴に戻ってきてしばしの躊躇。脱皮は最近終えたばかりだし、潜って暖をとるほど寒くもないし、単にストレス解消目的の穴掘りつうのは、疲れるばかりで実りがないなあ…。
←ま、折角ここまで掘ったことだし、ちょいと遊ぶか。しかし、このサンゴ砂パウダー、飼い主が長いことズボラこいでるもんだから不潔この上ないこと。
←よっこらせ、と。慎重に入らないと入口から崩れてしまうぞ。
←さて、続きを掘るか。と言ってももう底だよ。あたしのカラダも大きくなっているつうに、あいかわらず深さ8cm程度というのは、なんとも窮屈でかなわん。ここに完全に潜ってしまうためには相当のテクニックを要するんだよなあ…。
←ヤド六のぼやきは当然である。飼い主のわたしとしても、もっとスペースと深さに余裕のあるロフトを与えてやりたいのはヤマヤマなのだ。いかんせんデスクボーイ水槽では現状が精一杯なのである。でもお前さん、今回の脱皮潜りなんか、10cm四方の小ロフトのほうで、ちゃんと済ませちまったではないか。アンタ器用だね〜、素晴らしい。この孝行者! ま、当分はこれで我慢しといておくれ。
←と、なだめて誤魔化しているけれど、本当のところ、ヤド六のサイズには、もっと大きくて深さのある脱皮床ケースが必要だろう。省スペースと撮影の便宜のために華奢で傷付きやすいアクリルボックスを使用しているが、ヤド六の穴掘り作業を見ていると、このケース内に快適な脱皮室を作るには、確かにかなりの運とテクニックを要する。もう少し水槽スペースに余裕があればの話しだが、次は箱形よりも円筒形のアクリルケースを選んだほうが適しているのではないかと思うようになった。
←まず円筒形アクリルケース(底付き)には強度がある。それに何よりヤドカリが穴を作りやすそうだ。立(直)方体のケースは水槽内のデッドスペースこそ少なくなるが、ヤドカリが底まで潜って横に掘り進んだとき、角の部分に突き当たって再び上方に進んでしまいやすく、折角の穴掘りが元の木阿弥になることが多い。その点、充分な直径のある円筒形ケースなら、壁面に沿って円弧状に掘り進むことになるから、底付近に快適な脱皮室を作れる確率が高くなると思うのだ。まあこれは推測だから実際のところはわからない。どなたか試してみられたし。

「なんか力説してはるみたいやけど、こっちはあいかわらず苦労してまっせ〜!」

またもや銭湯にて
↑穴掘り遊びのあとは、「海ヤド湯」で砂落し。
サンゴ砂パウダーが桜の花びらのように海水面に散る…こりゃイカン。
(07.01.24撮)
↑う〜。ジャグジーバスは気持ちええなあ。
(07.01.24撮)

ようやくの陸ヤド舎フルメンテ
↑ガラ〜ン。あいかわらず殺風景なヤド舎なこと。
「ま、カビ臭がおさまっただけでもヨシとするか」
(07.01.29撮)

 1月29日、やや暖かい日だったので、しばらくぶりのヤド舎フル・メンテナンスをした。もっともウチの場合、「フル」とは水槽を丸洗いすることであって、そんなに大層なものではない。なにせ底に砂は一切敷いていないので、ヤド六がロフトからこぼした砂を洗い流して終わり。ヤド六には海ヤド水槽に湯治に行ってもらい、その間にチャチャッと済ませてしまうのだが、そんな簡単なことなのにズボラな飼い主はなかなかやる気を起こさないから、中はいつもカビだらけである。加湿用に入れていた天然海綿はボロボロにされ天カスのようになったあげく、カビ玉と化していたので廃棄。天然海綿は高価なので、おいそれと買ってはやれないが、次からは百円ショップでなにか適当なケースを探して納めるようにしよう。

 ロフトケースの汚れた砂はとりあえずバケツに出して、ストックと交換。またヒマなときに洗おう。流木はしばらくお湯に浸してから塩揉みしてやると喜ぶ。塩土とカトルボーンも新しいのに交換。ベランダのガジュマルの枝を一本チョキンと切って来てフラスコに差し込む。あとは宿替え用貝殻と備長炭を洗って、オール終了。湯上がりのヤド六を移してご機嫌を伺う。



↑小ロフトの砂は引き続き「南紀白浜のケイ砂」である。
この砂、わりとお気に入りみたいなので、次行ったときまた採ってこよう。
(07.01.29撮)

↑左の大ロフトはサンゴ砂パウダーから細目サンゴ砂に変更。現在、完全ドライ仕様なので穴掘り不可能。
水場ケースに金魚水槽から小さな流木がお引っ越し。最初はさかんに苔を摘んでいたが、そのうちに乾燥してしまった。
(07.01.29撮)

↓てなわけで、今回はこのへんで失礼します。
(07.01.30撮)
2007/02/15 (Thu)

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