おかやどかりの飼育
42話
優柔不断!ヤド六引越し六変化
↑2008年3月22日土曜日はおりしも満月大潮ハレの日だ。海ヤド水槽の銭湯に浸かった途端、ヤド六の何かがキレた。
湯上がり後、わが家のストック貝殻を次から次へと連続宿替え六変化。
(08.03.22撮)
春であります。今回も前回に続きましてヤド六姐さん引越しのお噂で一席。
前41話
では、ほぼ4年間入居を続けている、もはや「ちんちくりん」のコシダカサザエから、珍しくトゲ付サザエに引越しした様子をご紹介したわけですが、結局3日間だけでまた元の貝殻に戻ってしまったのでありました。その後のヤド六は砂に潜りもせず、狭い水槽でだらだらぶらぶらと過ごしていましたけれど、3月22日、いきなり『宿替えリピドー』が大爆発!なんと数時間の間に六度も貝殻を替えるという前代未聞の行為に及んだのでありました。てなわけで今回は『引越し六変化』と銘打っての茶濁し写真乱発にて失礼します。
当日、あたしはセッセと海ヤドデスクボーイ水槽の人工海水換えに勤しんでおりました。海ヤドメンテ時にはついでに陸ヤド舎も軽メンテしてしまうのがいつものやり方。作業の流れでヤド六は人工海水の「銭湯」に浸かっていただくことになるわけですが、どうやらコレにビビン!っと来たご様子。たまたまながら当日3月22日は、月齢14.8、押しも押されぬ望月・満月大潮の日だったのでありました。
陸ヤド舎は未だ整備中なので、海水で行水したあとも、お隣の『仮設ヤド六専用運動場』の空き水槽でひとまず待機していてもらいましたところ、底に転がしてあった空き貝殻を動かすガチャガチャ音が聞こえてきます。作業の手を止めてひょいと60cm水槽を見ますと、ヤド六から『本気モード宿替え貝殻物色中』の雰囲気が伝わってきます。こりゃ更新ネタのチャンスかもとカメラを持ち出し連続撮影を敢行しました。最初の方の宿替えは撮り損ねましたが、短時間に連続の宿替えというヤド六にしては珍しい一日になりました。しかしまあ優柔不断なヤドカリなこと。
陸ヤド舎に帰還後も少々意地悪をして元の貝殻を隠していましたら、やはりなんだか落ち着かない様子。永らく愛用して来た貝を探しているような感じです。また狭いのに戻られてもなあ、と、ちょっと迷ったけれど、気に入らない家住まいもかわいそうなんで二日後、ヤド舎に元の貝殻を戻してやると、待ってましたとばかりの即復帰宿替え。なんだかつまらん。(つうわけで今回の写真、特に日付を入れたものの以外は、08.03.22の撮影です)
陸ヤド舎全景
↑大きい貝への宿替えはマンネリ打破になり誠に結構なんだが、問題も噴出することが分かった。
今のデスクボーイヤド舎の設備と用品配置ではイキナリ方々が手狭になってしまうのだ。
脱皮床の容積不足で砂に潜れなくなり、隠れ場所のお気に入りスペースにも入れなくなり、流木間の通過も不可能になる箇所が出た。
やっぱり、設備資金ができるまでは元の小さいので居てもらったほうが助かるなあ…
とりあえず該当候補物件のカタログを
↑コロコロ変わって紛らわしいので貝殻に番号を付けてみた〈大きさ順)。
ま、別にど〜でもいいんだけどね。
今回の六変化は @→B→@→C→A→D→@の順。結局Eには入らず仕舞。
そして連続宿替えの「前夜」といえば…
↑はい、これは前回ラストに掲載しましたヤド六しょんぼりの図。
この窮屈貝殻(@)から『六変化』はスタートしたのでありました。
(08.02.14撮)
↑まあ昨年10月の宿替えも、現住居の小ささが限界に来ているゆえ。
ヤド六も大きいのに転居したいのはヤマヤマなんだろうが、
コレと決められずにクヨクヨしてばかり。優柔不断じゃ、つうの。
この日もトゲ付きサザエ(B)を入念調査していた。
(08.03.18撮)
で、当日3月22日。ヤド六六変化のはじまりはじまり。
↑ヤド舎メンテ作業の邪魔になるので、海ヤド水槽に疎開入浴の後、
仮設運動場でヤド六を勝手に遊ばせておいたら、
いつのまにかデカイ貝殻に宿替えしていた。
(B)への入居写真は撮れなかったが、貝殻(@→B→@→C)の順に『三変化』。
(08.03.22・以下撮影日同じ)
↑『一変化』目の貝殻(B)はメンテ作業中でシャッターを切りそこねたので昨年10月撮影の入居風景で代用しときます。
↑貝殻(C)入居の時点で一旦陸ヤド舎に戻っていただいた。『三変化』目のこの貝は見かけより厚みがあってかなり重い。
↑(C)は重いので丸木を渡るのもフラフラして危なっかしいこと。
↑海水に浸かって以来、がぜんハリキリモードになっているご様子。
面白いので、手早くメンテを終了させ、『仮設運動場』にストック貝殻を
ズラリと出して並べ、『オカヤド・ハウジングセンター』を設営した。
そして、「オカヤド・ハウジングセンター」が堂々オープン!
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はい、宿替え『四変化』(C→A)
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連続宿替え『五変化』目ね。(A→D)
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↑とりあえず、ここまで。連続宿替えは飼い主の都合で強制終了。
後日元の貝に戻った(D→@)の分を足して都合六変化ということにしとこ。
↑ハウジングセンターにて、ご満悦のヤド六。
ヤド舎に戻って…
↑しばらくの間は、新鮮なヤド六の
姿
を見ていたいと思い、
元の貝殻(@)を外に出しておいたのだが、
今度はヤド舎が狭くなって日常生活が不便になっちまったのだった。
おまけ連写
↑「ああ、コレコレ、さがしてたんよ元の貝殻、
オッサン、こんな隅っこに隠しときよってからに」
↑「今のコレはズッシリ重くて滅法疲れるわいな」
↑「狭うても、やっぱ慣れというもんがあるさかいなあ」
↑「大きいと今度はヤド舎につかえて自由に動けんし…」
↑「ちんまい脱皮用ロフトにも潜りにくくてねエ…」
↑「やっぱこの感じ、このボディコンフィーリングよ!」
↑そしてまさに「さあ戻りまっせい!」という時、
おっさんは、ひょいと元の貝殻を取り上げて
どこかに隠してしまいましたとさ。へへ意地悪オヤジだい。
そして憮然と。
↑下に降りていつもの場所に隠れたいんだけんど、貝殻が流木につっかえて塒に入り込めん。仕方ないんでここに居よう。
↑なんか不満げご機嫌斜め。分かったよ、元の小さい貝を返すから、もうあんさんの好きにしなはれ。
↓そして二日後、元の貝殻を返却したとたんに、
速攻で着替えて、そそくさといつもの「お気に入り」の場所へ。
なんだかつまらんなあ。
(08.03.24撮)
2008/03/31 (Mon)
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