金魚と淡水魚の飼育
49話
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クスリの功罪

↑菌魚三兄弟、仲良く並んで元気(?)に泳ぐ、の図
(06.12.28撮)


 昨年(2006)6月に発症した段平のデバラ病(仮名)のこれまでの進行状況は前回の記事(48話)に書いたけれど、その後も腹部はじんわり膨張の一途を辿り、各所からの断続的な出血を繰り返してきた。魚体は見るからに痛々しく、プックリ脹らんだ腹部が邪魔をして泳ぐのも大変な様子なのだが、一向に弱っている気配が無い。まさに「元気なデブ」という感じなのである。『腎腫大症』『多発性嚢胞腎(多嚢胞腎症)』『その他の腫瘍』などを疑ってみたけれど、これらの治療法ははっきりしていないので手の施しようがない。『消化不良』『腸まん』は経験済みなので、段平の場合、あきらかに様子が違うのが解っている。確かに腸が圧迫されて糞は細くなってしまっているが、細いなりに問題なく排泄されているし、食欲は旺盛なのだ。『ガス病』『転覆病』などのようにガスが溜まっているのであれば、カラダの上下感覚が不安定になるはずだが、その兆候もない。となると、臓器が腫れている、水もしくは膿が溜まっている、なんらかの寄生虫などが湧いている、あたりなのだろうが、それにしてもふつうは弱るでしょ。もう発症1年近くなるのにいまだ「元気なデブ」。なのでデバラ病とでも勝手に呼ぶしかないのだ。

 段平の発症以来、中三日置きの半量換水はずっと続けているし、糞づまりの予防&飼育水殺菌のために週一度の純ココア投入も欠かさずに行なって来た。とはいえ、あいかわらず腹部はどんどん脹らんできているし皮膚が裂けて出血もみられ、その出血部分は穴あき病の症状に見えないこともない。腫れた部分の鱗は溶け落ち、ヒレ先も腐れ気味。なによりこの本水槽はオヤジJRとジャンボという二大菌魚の同居による汚染されきった飼育水に満たされていることを忘れてはいけない。デバラ病の原因は不明だけれど、段平の出血部に別の菌や寄生虫が感染増殖し二次的要因を引き起こして死に至らしめる可能性は大アリである。一方、貧弱な濾過設備しかない60cm水槽でも、みるみる大きく育ってしまった拾丸のタラコ唇が進行。ウロコにも赤斑や穴あき傾向が見られる。自らの大量排泄による水質の悪化に伴ってエロモナス系の菌や水生菌が増殖しているようなのだ。

 てなわけで、悩んだあげく「徹底換水のみ」という信念を曲げ、この際、クスリを投入してみることにした。デバラ病の原因が分からないので、何が効くのかは不明であるが、間隔を空けながらいろいろな種類の薬剤を投入し効果を測定してみようという試みである。また、たとえ段平のデバラには効果がなくとも、二大菌魚やおひろいの慢性病が快方に向かう可能性にも期待して。

 用具箱をガサゴソやって、かつて使用した魚病薬のストックを確かめてみると、エルバージュエースが1包、アグテン(マラカイトグリーン)、ニューグリーンFが少量、パラザンDが微量残っていたが、おのおの量が足りない。複数種の薬剤を必要量購入するためには、当分は外出・外食・飲酒・新刊書籍購入は諦めねばならぬ。数分間天井を見上げて考えたのち、「ええいままよ!」と出費を決意した。たいして可愛くもない菌魚たちだが一肌脱ごう、ここしばらくはタバコとコーヒーだけで生きて行こうと(笑)。

 手始めに観パラD(旧パラザンD・100ml)とグリーンFゴールド顆粒(5g×5包)を泣きながら購入。その後、小金ができるつどに、グリーンFゴールドリキッドとニューグリーンFも追加購入。アイオマックペレット(ヨウ素イオン樹脂抗菌剤)も通販購入した。純ココアは人用のがあるし、このラインナップでムシ系以外のだいたいの魚病は賄えるだろう。さて、どいつかデバラにも効いてくれるのだろうか?



↑まずは観パラD+純ココアの薬浴から開始。
はたしてクスリはデバラに効くのか?…しかし観パラDは高いのう。
(06.12.07撮)


 さて、一通りのクスリは揃えたが、ウチの場合中三日の換水を続けねばならぬので、まだまだ薬効のある間に換水することになり、全く不経済な話ではある。でもま、投薬しないことには買った意味も無いしね。で、本水槽は観パラD+純ココアの組み合わせからスタートすることにした。植えてある水草にダメージを及ぼすクスリは後回しにしたいからである。おひろい水槽の方はまずは定番から、つうわけでニューグリーンFを投薬した。12月7日(06年)投薬開始。

 観パラDは、オキソリン酸抗菌製剤なので、デバラが細菌性の疾病ならいくらかは効き目があるはずだ。ココアも殺菌性を持っているので、ダブル効果を目論んで、まずこの線からと換水時に3,4度連続投与してみたが、目に見えるような改善効果は得られない。しかし100mlあたり定価6000円程もするクスリがあれよあれよと減ってゆくのは心臓に悪いのなんの(当然、半額くらいで購入してるが)。毎回キエーッ!と叫びながら投薬していたが、二週間でついに貧乏袋の緒が切れて投薬中止。このまま続けると、先にあたしが心臓麻痺で死ぬ。まだ半量弱は残っているが、おひろい水槽にも使わねばならないので、本水槽は次の薬剤に切り替えることにした。

 その後二週間ほど、通常の換水のみに戻して様子を見、観パラDの薬効を除く。その間に段平腹部の穴あき及び出血が多少は治まってきたようだ。デバラには効かなかったが、カラダ表面への殺菌効果はあったのかもしれない。ただ、オヤジJRの食欲が減退し活性が落ちてきたようだ。なにせ「泳ぐ菌のデパート」だけに他の連中よりもクスリがハードにカラダに滲みるのか。

 投薬第二弾ということで、今度はエルバージュエースを試してみた。成分は違う(ニフルスチレン酸ナトリウム)ものの、薬効としてはグリーンFゴールド顆粒に近いものと認識している。ただ池などで使用するかなりキツめのクスリなので、投薬量は慎重に量ってやらねばならない。エルバージュエースは以前にも使用したことがあるが、入れるなり、底砂中からウワーッと一斉にミズミミズが這いあがってきたので、そのキキメの強さが印象に残っている。



↑「なんやしらんけど、わし、クスリ苦手やな〜」オヤジJR
「パラDなあ。しかし、俺のデバラは一向に治らんぞ。
おっさんよ、デバラザンDってのは売ってないのかい?」段平
(06.12.13撮)

―2006年12月―

←何度かの換水で観パラDの薬効は消えたはずだが、どうもオヤジJRの元気が回復しない。ジャンボも元気なさ気味だが、このオバハンはいつもこんな調子なので、薬浴の影響かどうかはわからない。29日から大晦日まで出かけてしまうため、予防的にエルバージュエースを投薬。規定量の半分程度にし、濾過も回したまま出かけることにした。
(06.12.28撮)
←エルバージュエースでうっすら黄色に色づいた本水槽で、オヤジJRは辛そうに水槽の端っこに着底。メシもあまり喰わなくなってしまった。
(06.12.28撮)
←ときどき、思いだしたようにフラフラと遊弋するオヤジJRだが、何だか真昼のアル中のおっさんみたいに心もとない。背鰭も元気無くしおれたままだ。
(06.12.28撮)
←オヤジJRとジャンボは不機嫌なのに、カンジンカナメの張本人、段平だけが超元気。メタボッたカラダでパラパラを踊りながら、「絶食反対!メシ入れろ!」だと。おまえは長州小力かい!。アンタのデバラ治療のための投薬試行なのに、なんだかなあ。
(06.12.28撮)

↑「デバラの出血がマシになってきたもんね。ビューン!」段平
「あの…わし、かなりしんどいんですけど…」オヤジJR
(06.12.28撮)


 明けて2007年お正月。ああ今年も地獄の中三日置き換水の日々が延々と続くのか…、とぼやきつつ正月2日から早速定期換水。暮れに少量投入してみたエルバージュエースだが、松の内のあいだは追加せずに様子を見ることに。ちょいちょい出掛けなければならないので、投薬後のケアが十分にできないからだ。あいかわらずオヤジJRの活性は落ちたままだが、この菌魚、今までも散々こういう状態を繰り返してきたので、クスリ投入の影響とも言いきれないところがある。ただ、今までは換水さえしてやれば、直後に元気を取り戻していたのが、今回はなかなか回復しないのが気掛かりではある。加齢と病状の慢性化で、徐々に体力がなくなってきているのかもしれない。

 その後、三度の換水を経て、1月11日。エルバージュエースを本格投入。今回は規定量キッチリ入れて、このクスリがデバラに効果を及ぼすかどうかを測定する目論見であった。

 ところが、投入後二日ほど経ったころあい、またもやオヤジJRが超グロッギーになってしまった。水槽右隅に着底したまま動かない。あわてて中一日置きに二度換水したので薬効は除かれてしまったけれど、体調はそのまんま。以後約一週間、全く餌も摂らずにじっとしたままだ。今まで何度も「もうだめか」と思わせては復活して来た輩だが、6年分、積もりに積もった菌毒がついに全身を侵し、体力に打ち勝ってしまったのか、と思った。換水しても元気を回復をせず、ただ見守るしか手の打ちようがなくなってしまった。正直、今度こそ御陀仏かと思ったものだ。

 が、着底から10日ほど経った21日にケロリと復活。朝、水槽を覗くと、オヤジJRは背鰭をちゃんと立てて、元気に泳いでメシを喰っている。いったいどうした? 昨日までの死に体は何なんだ? また騙されたのかあたし。その間に行なったのは通常の換水のみだが、前日に水温設定を1℃ほど上げてみたのが良かったのかもしれない。この水槽は水カビ対策のため、通年、かなり高目の27℃超に設定しているので、余程のことがないと上げないのだけれど、試しに28.5℃にしてみたのである。これが効いたとは言いきれないが、ともあれ良かった、良かった。



―2007年1月―

←11日、エルバージュエース規定量投入。エロモナス菌などのせいで腹部に膿が溜まっての奇病デバラならば、何らかの効果が期待できるかもしれない…。しかしお前、あいかわらず元気やな。
新年より「段平」改め「ダルマ段平」に改名しようっと。
(07.01.11撮)
←ところが、オヤジJRがまたもや超グロッギーに。投薬の影響なのか? それとも、そろそろ基礎体力に限界が近づいて来ているのか?
(07.01.13撮)
←「ハアハア、しんどい、もうあかん…」
ガサガサのカラダの表面やデコボコの目玉を見ると、まるで甲骨魚のようでとても普通の金魚には見えません(笑)
(07.01.13撮)
←「♪〜何かあったん?」
ええっ! ふ、復活しとる。どないなっとるんやお前。水温をチラ上げしただけなのに。
(07.01.21撮)
←危篤から復活したオヤジJRと、ますます腹を膨張させているダルマ段平を尻目に、悠々とメシを喰いながら暮らしていたジャンボだったが…。
(07.01.21撮)
←いろいろ、すったもんだはあるけれど、クスリの効果か、段平の腹部の出血は止まり、表皮もなめらかに治ってきた。ただし、デブはますます進行中。
(07.01.21撮)


↑本水槽古株菌魚連のワンショット。水槽左から
「菌のデパート a.k.a. オヤジジュニア」、「のんきなオバハン a.k.a. ジャンボ」、「デバラマン a.k.a. ダルマ段平」
(06.12.13撮)

〜 ジャンボに異変が 〜

 オヤジJRも元気になったし、段平の腹部の出血も治まって、やれやれの2月である。その2月7日のこと。1月11日のエルバ投入以来、本水槽への投薬はせず、中三日換水+時々純ココアで通してきたので、そろそろ第三弾試行投薬にかからねばならないなあ、次は何を試してみようかなあ、と思いつつ水槽を眺めていた。と、どうもジャンボの動きが不穏である。食欲がない。こいつから食欲を取ったら何が残るというのだ! まあ、この金魚は常にどっしり落ち着いているので今まで気づかなかったのだけど、着底こそしていないものの、いつもの堂々とした泳ぎではなく、なにやら衰弱しているように見える。するとそのうちに水槽左奥の水流の緩い部分に顔を突っ込んで動こうとしなくなってしまった。これはおかしい。注意して観察すると、カラダに若干むくみが出ているようである。

 水槽のガラス蓋を外し、上から覗き込んでみたら、なんと! むくみは腸まんなどに見られる感じではなく、カラダが「片太り」「背骨S字曲がり」になっている。段平のデバラ初期と同じ症状ではないか。一週間前までは確かに正常だったぞ。ええっ!デバラ病って、伝染るのかあ!!!そんなあ。

 今のジャンボは確かに活性が落ちている。しかし段平の場合は、デバラ発症初期から今に至るまで動き自体は元気なままで、一度も活性が落ちたことはない。とすると、安直にデバラが感染したと思い込んでしまうのも危険だ。別の病気かもである。なもんで水槽ガラスにでぼちんを引っつけてジャンボの状態をつぶさに見てみると、ウロコが浮いて、若干、マツカサ症状が出ているようにも見える。つうことは、エロモナス属なのか? ならば中三日の換水と先月のエルバージュエース投薬が全然効いていないということになるではないか。やはり、デバラ感染か? わあ困った。



―2007年2月―

←オヤジJR(手前)が危篤状態から生還し、一息ついたのもつかの間、今度はジャンボ(奥)の様子がおかしくなってしまった。
(07.02.08撮)
←水槽左奥の水流の緩い場所に頭を突っ込んだまま動かず。メシも喰わなくなってしまったジャンボ。水質はベスト・コンディションに近いはずなのに。
(07.02.08撮)
←以前に比べてカラダ表面にハリがない。また胸ビレ後ろあたりの腹部に若干のむくみが出ているように見える。
(07.02.08撮)
←で、上からジャンボを見てみると、なんと、片太り&S字曲がりに! 嗚呼、段平のデバラ病がついに伝染したのか? 一週前は確かにまっすぐだったぞ。
(07.02.08撮)
←ちなみに元祖デバラ病の段平を上から見ると…こりゃ金魚というより、もはや「ツチノコ」だなあ。(;´Д`)
(07.02.08撮)
←ぐっと寄って見てみると、ウロコが立って若干マツカサ気味に。果たして、デバラ病感染か?松毬病か?それとも両方か? オーマイガー!!
(07.02.08撮)

↑グーグル・アースで見た(嘘)ジャンボとオヤジJRの姉弟。
ほぼ同日生まれだというのに、この体格の差。
(07.02.08撮)

〜 オヤジJRの急死 〜

 ジャンボの異変が発覚したが、まだ病気が特定できないので、一週間ほどは投薬もせずに換水だけで様子を見ていたら、徐々にマツカサ症状が進行しウロコ立ちも顕著に見られるようになってきた。腹部のむくみも悪化してきたようなので、なんらかの処置をする必要に迫られた。2月15日にマツカサ対策にエルバージュエースを少量投入。このクスリにデリケートなオヤジJRの様子を窺うが、大丈夫、元気である。また、消化不良の線も無いとは言えないので、17日と18日に純ココアを連続投入した。ジャンボの排便を促し、かつ殺菌効果も見込んでの処置だった。

 ところが翌19日になると、ますますジャンボのマツカサ症状が強くなっており、急激に衰弱してきたようなので、ここは本格的に投薬しようと、ココアで濁った飼育水を三分の二換水し、新たにエルバージュエースを定量投入した。その途端、オヤジJRが狂ったように暴れ出し、水槽ガラスに激突を繰り返す。水面に跳ねるように飛びだそうともする。オヤジJRほどではないが、他の二匹も同様に苦しそうな激しい動きをしている。

 これはまずい!と、とっさに排水作業にかかりつつ、同時に新しい真水を加えて薬剤濃度を薄めたが、遅かった。暴れていたオヤジJRは10分ほどで徐々に力を無くし、ついに転覆。急いで28℃の真水バケツにオヤジJRを移し、エアレーションを施したが、もはや虫の息。転覆する体を手で支えてやっていたら、口から赤い小片をいくつか吐きだして、あっけなく絶命してしまった。

 飼い主の目は「点」になったが、とにかく他の二匹は救わねばならないので、せっせと排水と注水を繰り返し、ようやく水槽は落ち着きを得た。

 今回の事故は、わたしのチョンボだ。いわゆる「業務上過失致死」である。投薬によるショック死に違いないが、もう少し慎重を期するべきだった。オヤジJRは、投薬前の数日というもの、いちばん威勢が良かったし、5日前のエルバ投薬にも何ら異変を示さなかったので、安心しきっていたのだ。しかし原因は何だろう。残留ココアとの間でなんらかの反応(PHの急変等?)が起ったのだろうか。それとも開封後時間が経ったエルバだったので、何らかの変質があったのか。未開封のグリーンFゴールド顆粒のほうを使っていれば良かったのか。古いものから使いきりたいという飼い主の貧乏性が死を招いたのか? それにしても何故、オヤジJRだけが過剰に反応したのだろう? わっかりまへん。ただ、はっきりしていることは、わたしが「クスリを入れていなければ、オヤジJRは死んでいなかった」ということだ。すまなんだ、オヤジJR。ゆっくり休めよ。



↑オヤジJR生前最後の水槽写真。この日も快調で頗る元気だったのだが。
写真からはとても元気そうには見えないだろうけど、なにせ背鰭立ててるし!
(07.02.16撮)

←バケツに移した直後のオヤジJRは、まだ時々ヒレを動かしたり、突然暴れ出したりしていたが、もはや断末魔というにふさわしい状態だった。復活の期待はしていなかったが、やはり数分で急激に衰えた。その間10分少々、まあ“即死”でしたな。
(07.02.19撮)
←バケツに手を差し込んで、カラダが転覆しないように手で支え、鰓の部分にエアーを当てるようにしてやったが、一度、ゲホッ!と口から赤い肉のようなかけらを数片吐きだしたきり、永眠してしまった。
(07.02.19撮)
←profile
名 前:オヤジJR(おやじじゅにぁ)
二つ名:ギララ、菌のデパート、菌魚の元締、泳ぐ九龍城砦 ほか多数
性 別:オス
生年月:2000年12月産卵時の稚魚(ジャンボ・段平とは同腹)
父:オヤジ(orオジサン) 母:東王
命 日:2007年2月19日15:50分頃没・享年6歳3ヶ月
死 因:投薬によるショック死
死亡時の全長:25cm 体重:215g(激ヤセ)
(07.02.19撮)

〜 オヤジJR・アーカイブス 〜
↑ド汚い菌魚だったけれど、こんなに個性豊かなヤツもなかなかいまい。
キミには結構愉しませていただきました。ありがとう。
(06.12.28撮)


←在りし日の「海軍兵学校」にて。手前二匹はどちらかが父親であるはずの「オヤジ」と「オジサン」だ。連日水カビ病と闘いつつのキビシイ教練を終え、疲れて就寝する後ろのガキどもの中にオヤジJRと段平もいる。名前の由来はオヤジの形質を強く受け継いだとおぼしきゆえだ。

15話・海軍兵学校」より(2001年6月)
誕生直後のレポートは「08話・稚魚成長中」などに記載(2000年12月)


←水カビの波状攻撃が続く本水槽は10匹の大所帯。それでも春はやってくる。ゴンズイ玉のようになってサカリまくる、兄弟姉妹。右下、横向きなのがオヤジJR。オデキがあるのですぐにわかる。この時で全長16cm。

33話・発情と産卵の季節〜75cm本水槽全金魚図鑑」より(2003年3月)

←オヤジJR、まる3歳のころ。この時点で本水槽の金魚は5匹までに淘汰されている。「菌持ち」の傾向が徐々に現れ始めた頃だけど、まだ目玉はクリヤーであった。不器用ながらも一生懸命スケベ心を発散していたもんだ。

39話・金魚の通信簿」より(2003年12月)

←腸まんでカタメが脱落し4匹になったころ。ようやく「菌のデパート」らしさが全開だ。他の3匹がみんな快調なのに、コイツだけがご覧のザマ。そろそろ視力が衰えを見せだして採餌で遅れをとるようになり、成長速度に急ブレーキが掛かった。

42話・水カビ病について今一度考えてみる」より(2004年8月)

←下中央がオヤジJR。こう見ると、最近に比べて、カラダも幾分ふっくらしていたなあ。上は段平だが、こんなに白かった時代があったのか。こんな時に不謹慎だけど、段平アーカイブスのほうが愉しみだな。

43話・菌魚と銀魚」より(2004年11月)

←オヤジJRの皮膚病が一向に治らないので、アイオマックペレット(ヨウ素イオン樹脂抗菌剤)入りローターSを設置。それを背景にジャンボと「菌魚」二匹が仲良く記念撮影。でもこいつらにはあんまし効かんかったかも。

44話・ヨウ素で殺菌」より(2005年4月)

↑最後なんで、オヤジJRの「男前」の写真も載せておいてやろう。
尾鰭が長くてまあまあハンサムやん。下はトメ子。
(03.08.20撮)


 2月19日のオヤジJRの急死により、当初の内容を変更してページを作り直しましたが、現在(5月16日)までの出来事全部を1ページに収めるとトンデモ重くなり杉なので、3月以降のエピソードの『ジャンボのマツカサ症状の顛末』や、『段平のデバラ闘病日記・その2』、また『60cm水槽・拾丸その後』などの記事を、次回50話に繰り越しさせていただきます。ひとまず今回はここまでです。ご閲覧どうもありがとうございました。
 つうことで、またまた To be continued.……(;´Д`) 【次回、50話につづく】



↑60cm水槽にひとり暮らしのおひろいにも投薬中だが、
タラコ唇、穴あき、赤斑などの症状がなかなか治らない。
初代が逝っちまったこったし、アンタ菌魚二代目を襲名するかい?
(07.03.09撮)

↓「ジャンボ、やっと二人っきりになれたね」段平
「コラー!、そんなこと言ってる場合じゃないだろがッ」飼い主
(07.03.09撮)
2007/05/16 (Wed)

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