2012年6月アーカイブ


ぼやコラです。梅雨の晴れ間の6月26日、今年3月にオープンした 京都水族館 を見て来ました。あたし以外の家族はGWに参上したんですが、「そんな人出の多い時にヒトデ見に行ってどないするねん!」とあたしはパス。そろそろ落ち着いて来た頃合いだし、ヨメが年間パスポートを買って来てたので(混雑時は整理券のみ発行)、モトとりも兼ねて平日におっとり見参した次第であります。

この京都水族館、日本初の人工海水使用の内陸型水族館という触れ込みでオリックス不動産がブチあげた梅小路公園公園内の商業集客施設なんどす。地元の反対とかもあったみたいですが、晴れて今春3月14日に開館しました。先ほど東京スカイツリーの付属施設として開館した、すみだ水族館 は同系列の姉妹施設ですね。

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京都水族館 イルカスタジアムより遠望:ロケーションはなかなかよろしい。2012.6.26撮影(以下同日)


わが家のアクアリウムが、淡水コーナーに清正一匹のみ、海水無脊椎コーナーには動くもの全くナシ、という惨憺たる現状なので、今後の飼育プランの考察にもなるかと、ヒマにあかして足を運んだわけです。京都駅から山陰線添いをつらつら歩いて梅小路公園の南東から入ったのは、蒸気機関車館スチーム号の汽笛とシンダの香りを味わいたかったからですが、時間がハズレであきませんでしたわ。

さてその京都水族館ですが、当然ながらいまどき流行りのエンタメ重視の展示内容でありまして、老舗老朽水族館の醍醐味である、あたし好みの異様系有象無象なイキモノはあまりいません。各エリアに集客のキモとなるパンダ的水棲生物を配し、回りに体力のある雑魚を泳がせて賑わすというスタンスですね。まあ観光客が気楽に楽しめて、相応の銭を落とすよう計算され尽くした展示内容だとは言えましょう。いちおう今回も半壊の古デジカメを持参しましたので、撮影した何枚かを掲載しときます。

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京都水族館 京の川ゾーン:「あたし、いつかコレがやりたいのよ」となぜかオカマ口調になる。


まずは、淡水魚の「京の川ゾーン」というのがありまして、鴨川水系水槽と由良川水系水槽、あとは小水槽に両生類などが諸々。淡水のパンダ扱いはオオサンショウウオなんですが、次にあたしがやりたいのは日淡川魚水槽なんで、ムギツクとかアブラハヤ中心に熟視してきました。でもま、関西の淡水魚を見るならやっぱり 琵琶湖博物館の水族展示 のほうが断然堪能できておススメですわ。

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京都水族館 京の川ゾーン:ミナミイシガメかな?。長生きせいよ。

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京都水族館 京の川ゾーン:なごむカエルさん。

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京都水族館 京の川ゾーン:こういう撮影してると、頻繁に水槽記事を更新してた頃を思い出すなあ。


しかしさすが天下のオリックス。岩にあんだけぎょうさんのウイローモスやミズゴケ生やしたら、なんぼほど掛かるねん。ショップなら手のひらサイズで1200円でっせ。実に羨ましいやおまへんか。

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京都水族館 京の川ゾーン:由良川水系槽。イワナとかヤマメとか。高いウィローモスなどがてんこもり!


お次は、お子さま大喜びの「かいじゅうゾーン」と「ペンギンゾーン」。水中と水面の両方から観察できるのは昨今の仕様ですが、ミナミアメリカオットセイ、ゴマフアザラシ、ケープペンギンと各1種ずつしか居りません。ま、おいしいとこ取りというわけで。

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京都水族館 かいじゅうゾーン:水中を一瞥するゴマフアザラシ。ときどき客にも愛想してくれはります。

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京都水族館 ペンギンゾーン:超高速で泳ぐケープペンギン。水中から水面を眺む。

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京都水族館 ペンギンゾーン:こちらは陸上にて。しかしあんたら「水族」なんかい?


さて、海水コーナーですが、吹き抜け500トンの大水槽がメインで、あとはサンゴ礁の熱帯魚、おさわりコーナー、無脊椎小水槽などが展示されてます。いちおう京都ゆかりの海(日本海)中心のメンツになってますが、それだけに結構淡白な感じですね。

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京都水族館 大水槽:定番のスキューバ餌やりショーですが、兄さんこっちの方に来よらんのです。

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京都水族館 大水槽:やっぱしサカナってのはアホ面のヤツが可愛いス。


そして京都周辺の稀少淡水生物などの小水槽コーナーから野外のビオトープへ。バリアフリー設計なんで順路に長いスロープが続くんですが、退屈なあの壁にもなんか展示せいよ!と思いますな。庭のビオトープには鴨川か桂川からサギが遊びに来てました。

最後に館上のイルカスタジアムでハンドウイルカのショーを見て堪能したら、パン屋やらワークショップやらカフェやらで一服して、ぬいぐるみやら海洋堂フィギュアやらお菓子やらのユニークなオリジナルお土産をたんと買って帰ってね。という作りです。ま、所詮エンタメ商業施設ですから、このあたりはキッチリ商売してはりますわ。

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京都水族館 イルカスタジアム:ショー終了後、勝手に遊ぶイルカを見てるほうがオモロイでっせ。


比較的こじんまりした水族館ですが、そのぶん疲れません。お子さま連れやお年寄りの観光スポットとしては、適度な展示内容になってるんではないでしょうか。その筋の趣味人や学究肌の御仁にはバラエティ番組的な展示で、かなりもの足りんと思いますけど。

初回なんで今回はこんなところで。年間パスがあるんで、次は大雨の日でも選んで500円のバックヤードツアーなど、じっくり見て来ましょうかね。

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京都水族館:あんた触るとアブナイ奴でしたっけか?磯で出会うときいつも失念してしまうんですな。


アーカイブ:ヤドログ(旧アクアリウム:金魚ヤドカリ飼育趣味)

ぼやテツです。もはや近年は鉄分スッカスカのあたし(実際カラダも貧血気味)なんですが、現役鐵ちゃんの赤海鼠さんにお誘いいただき、近鉄のミステリー列車なるものに乗ってまいりました。梅雨の中休みだった6月10日の日曜日のことであります。

あたしも元鉄ですから、ミステリー列車がいかなるものかは存じております。しかし中学〜高校生だった現役時代に、この手のツアーに参加したことがあったかというと怪しい。もしかしたら初めてかも。なにせ当時は撮る方に回ってましたからね。蒸機牽引のミステリーツアー企画が発表されると、ダイヤ調べてルート予想してアタリを付けた場所に先回りして三脚立ててと熱心にやってましたっけ。

でもま、列車に乗って移動するのは生来好きですから、たまにはパソコンから離れて日がな一日、車窓風景をぼんやり眺めるのも一興かと、今回の近鉄ミステリー電車にお付き合いさせていただいたわけであります。

ツアー名は 「楽」で行く わくわくミステリーツアー。参加者およそ200名。2012年6月10日の11:18に近鉄京都駅を出発して、どこぞに行き、17:09分に同駅に戻ってくるというもの。弁当・お茶と記念品付きで、参加費は5500円也でした。

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近鉄20000系電車「楽」:生駒線 東山駅 2012.06.10撮影(撮影日以下同日)

「楽」というのは団体専用リゾート電車、近鉄20000系 の愛称でありまして、前後がパノラマの2階建、中間がハイデッカーになった4両編成。関西出身のおっさんおばはんなら、かつてお伊勢詣りの修学旅行で「あおぞら」号つうのに乗ってった記憶のある人も多いでしょう。ま、あれの後継車両ですね。

鉄分希薄状態でぼんやり乗車したあたしは、どうせ一日電車に乗れるんなら海にでも行きたいな〜と思ってたんですが、フタを開ければ、目玉は「楽」の生駒線初入線という、鉄分濃いめ向きのスジでした。車中、鉄ちゃんの熱気が激しいとイヤだなあと思ってましたが、企画した新田辺区の「休日職員家族慰安イベント」みたいな実にユルい雰囲気だったので、助かりましたわ。

経路は、京都〜大和西大寺〜生駒〜東山〜生駒〜東山〜生駒〜東花園〜大和西大寺〜奈良〜大和西大寺〜京都でありました。生駒線を2往復してるのは撮影便宜のサービスのようです。鉄的詳細は現役鉄ちゃんのブログや投稿動画などを 検索 していただきますように。

でもま、天下の大私鉄、近畿日本鉄道だからこそ「ミステリー電車」なんて企画が成り立つわけで、京阪電車なら宇治か私市にしか寄れませんもん(笑)。

いちおう鉄道イベントということで、半壊状態の古デジカメを持参しました(いまだ新デジカメ買えてない)から何枚か載せときます。しかし脱鉄したスナップ写真ですから、その筋の方はその点ご容赦を。

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「楽」近鉄京都線:高の原〜平城あたりか?パノラマ前面展望楽しいな。

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大和西大寺駅:線路好きにはたまらんカオスな配線です。

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生駒駅:トンネル内でスイッチバックして生駒線5番ホームに入線します。

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「楽」生駒線に初入線:いちおう一番前に座ってみたりして。

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生駒線 南生駒駅出発:ここから単線区間ね。

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生駒線 東山駅: はい、「楽」ツアーの目的地に到着です。

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生駒線 東山駅:王寺寄りのトンネル部分。複線化対応のつくりですね。

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おつかれさま。近鉄京都駅到着です。

というわけで、一日のんびり車窓を愉しんでまいりました。赤海鼠さん、お誘いありがとうございました。またどこかへ乗りに行きませうね。

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番外:「楽」の和式トイレ(洋式は使用中也)懐かしや。しかしここでの「大」はもう足腰が無理っス。


本編:蒸気機関車と鉄道趣味


新カテゴリ、「ぼやヨミ」作りました。本編で永らく開店休業中の「文庫本読書倶楽部」なんでありますが、最近はもはや読者の方にきちんと本の内容を紹介する気力と、HTMLで作ってサイトアップする意欲が失せてしまって放置状態。

そのうえ脳の老化か、本の内容が読んだ尻からどっかへ霧散してしまい、レビューを書けるほどの感想が残りません。こりゃもう更新できんわとうっちゃってましたところ、先日、横尾忠則センセのツイートに「45才まで、まともに本を読んだことのない自分が、この年になって毎日本を読んでいる。ところが記憶力が劣ろえる一方なので、何も残らない。読んだ結果ではなく、読むこと自体が目的だから、それでいい。読書は味覚とよく似ている。瞬間だけだ。」というつぶやきがありましてね。

あたしの活字依存症は以前のママ。いちおう途切れること無く本は読み続けてるので、横尾センセイのご託宣を受けて、「読むこと自体が目的だから、それでいい」と開き直ることに。で、これからは力まずこっちのほうにちょこちょこ書いていこうかなと。

つうわけで、ひさびさの本の感想を。もう「文庫本...」のように、★評価したり、マジメに感想を書いたりはできませんけど、最近読んでオモロかった本は、「ぼやヨミ」で話題にして行くことにします。毎度お馴染みの長口上になっちゃいましたが、よろしゅうに。


現在、バラ読み進行中なのが、伊沢元彦の「逆説の日本史シリーズ」(小学館文庫)なんですが、コレ、いままでに歴史モノをたくさん読んで来てる人には、結構面白く読めると思いますよ。時代ものに真っ白の人が読むと洗脳されちゃうかもしれませんけど、通説史観にクサビを入れた解釈は新鮮で楽しいです。

同様に、逆説進化論で面白かったのが、「恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた」ピーター・D・ウォード 著(文春文庫)であります。

この本、新刊ではありませんで、単行本が2008年、文庫が2010年に出てるんですが、頑固堂さんにいただいて最近読みました。売らんかなでタイトル冒頭に「恐竜」が付いてますけど、生物進化全編に関するオハナシ。

地球上生物の進化に関しては、さまざまな説がありますが、先カンブリア紀から現代までの絶滅と進化の流れが、そのときどきの酸素濃度と二酸化炭素濃度の変移に着目すればキッチリ説明できるという論文なんであります。

まあ、歴代の酸素濃度と二酸化炭素濃度の推移のグラフ(ジオカーブサーフ・モデル)に、どのくらいの信憑性があるのかというのが引っかかるところではありますが、こちとら専門家じゃないのでそこはスルー。これが正しいモノだと仮定すると、この説、なかなかピッタリ嵌まっているのでありますよ。

先にも書いたように、読んだ尻から内容が消えるあたしの脳でありますから、こんな学術的な文章だとなおさらでありまして、目が活字の表面を滑ってるだけのような読書しかできません。難しい御託のところなんぞは、「ああ、鰓呼吸のオカヤドカリならこのころどうしてたのかなあ...」なんて思いながら流しましたわ。

いずれにせよ、定説を覆す「逆説・新説」もので良くできてる作品は、非常に面白く読めますな。どちらの本もキモは、敬意を持って他ジャンルの研究とコラボすれば、いままで見えなかった真実が見えてくるよ、というモノ。既存アカデミズムに難癖を付けるのが楽しい偏屈読者には、おススメの物件2題であります。

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