2015年2月アーカイブ


◯ 初春の兼題は「下萌え」「わかめ」「公魚」です。

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【下萌え】
抱きし児を立たす大地や草青む    天天天天天地人人人 魯斗
下萌やきのうと違う土の声      天天天天地地地  喜の字
石蹴りや下駄の先々下萌えて     天天        雪童
下萌のほぐるる朝の小雨かな     天地地地地人    魯斗
下萌えや補助輪外す年長児      天地人人      呑暮
農夫飼う山羊一匹や下萌ゆる     天地人       菫女
下萌えや仲間外れの子が見つめ    天人人       好喜
下萌えて光と大気ふるえたる     天         即馳

【わかめ】
揺蕩うて暮らす日もあり若布汁    天天地地      磨角
土地土地の若布自慢や漁師宿     天天地      雨不埒
到来の若布炙れば郷の磯       天天        芝浜
若布干し終えて見上げる岡の墓    天地地人      好喜
わかめ干し母は砂浜父は船      天地人人      即馳
ハモニカと向き合う風や若布干す   天地人      喜の字
宿酔のべろに張りつくわかめかな   天人        呑暮
被災の日思いつ今日も若布干す    天人        好喜
一丈の若布が空を離れたり      天人       喜の字
故郷の土産といって新若布      天         山女
みちのくの復活兆すわかめ来る    天         菫女
頭頂部撫でて叩いて若布食む     天         魯斗
遠き日の青年漫画の若布かな     天         酒倒

【公魚】
箸置きもわかさぎを模し湖の宿    天天天人      仲春
公魚を釣ってひと日のすさびとす   天天天      喜の字
公魚を釣る人の背の丸きこと     天天地人      風写
公魚の釣れぬ時間の白きかな     天地地地地     磨角
公魚のほろ苦さほどの日向かな    天地地       芝浜
公魚は無心の糸に釣られけり     天地人人人     好喜
公魚の一瞬の陽を捉えをり      天地人       小波
公魚釣り湖上は無数の修行僧     天地        好喜
公魚の天ぷら反って右左       天人人人人     小波
日差せるも公魚つりは凍てゐたり   天         菫女
公魚釣子らは歓声父は酒       天         駒吉



★小間使いさんから--------------------------------------------------

 「下萌え」に二句入った、
 愚多楽(ぐうたら)さんが、初参加の方です。
 好喜さんのお仲間で、なかなかの趣味人だそうですが
 俳句にはまだ手をつけていなかったので、いざ!
 ということのようです。

 「わかめ、わかさぎ」が、あまりに馴染んでいる言葉だからでしょうか、
 いざ俳句にしようとすると難しかったというmailがいくつも来ました。
 むふふ、それが狙いでした。

 また来月、次は仲春の会です。
 ではでは 小間使い



コダーマンの雑貨屋・頑固堂

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