2015年12月アーカイブ


◯ 仲冬の兼題は「冬の月」「枇杷の花」「餅つき」です。

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【冬の月】
冬の月小さき声のいくじなし      天天       磨角
冬の月ハイヒールの音遠ざかり     天地地人人    雪童
下駄二足銭湯帰りを冬の月       天地       風写
冬の月電飾降らせてひとりぼち     天地       青羽
小走りの法被の背ナに冬の月      天地       酒倒
寒月に東尋坊の怒涛かな        天地       仲春
命まで差し出す日あり冬の月      天人       菫女
東京の川の魚影や冬の月        天人       磨角
立ち呑みの暖簾越しなる冬の月     天        仲春
冬の月絶対零度に白熱す        天        芝浜

【枇杷の花】
「帰省せぬ」告ぐる電話や枇杷の花   天天地人人    磨角
花枇杷にまなざし優し鬼瓦       天天地人     青羽
木造の医院に残る枇杷の花       天天地      音澄
花枇杷や父の書斎に八犬伝       天地地      菫女
枇杷の花香り幽き納経所        天地       青羽
表具師は夜逃げに至り枇杷の花     天地       酒倒
脇道に縄とびの子や枇杷の花      天人       雪童
日溜まりに猫の欠伸や枇杷の花     天        風写

【餅つき】
吾子の手の大きさごとのまるめ餅    天天地地     磨角
餅つきのおと弾みたる子沢山      天天地地     芝浜
餅つきのおんなばかりの廚かな     天天人人     磨角
菩提寺へまず二升餅搗き始む      天天       音澄
水しぶくかえし手いとし餅をつく    天天       青羽
怒る事多きを包み餅を搗く       天        風写


★小間使いさんから--------------------------------------------------

磨角さん、すごい。

小間使いの感想ですが、どんどん俳句の風景が縮んでいます。
あまり、小ぢんまりしないで大きく、おおらかに詠んでください。
という小間使いがヘボですが。

これで、滅入る句会2015年は終わります。
明けて1月には晩冬の句会で、また四季をひとめぐり。

月に一回ぐらい俳句を詠もうか、ぐらいの気分で
「真面目に、軽く、さらさらと」遊んでください。

ではでは 良いお年を!


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