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おっさんの憧れのインテリア家電といえば高級マッサージチェアーだが、やっぱり高嶺の花だ。だいたい買っても置ける場所がない(笑)。でも欲しい。とっても気になる存在。各メーカー評判の機種は?店員とみっちり値引き交渉をし、機種選定のツボを聞きだしたうえ、じっくり揉まれてから「買わずに」帰ってきた。
高級マッサージ機を気兼ねなく次々と試用するの法
長年デスクワークばかりしてきたもので、平日外出することが少なかったのだが、最近の開業準備に伴う東京出張や役所めぐり、OA機器購入のための買い物、はたまた仕事の打合せなどで、外を歩く機会が急増した。
運動不足とは恐ろしいもので、いざ急に動いてみるといかに自分のカラダが鈍っているかを痛感させられることとなる。
脚は震え、指先も震え、腰が痛み、おまけに眼も不調なので首筋にも来る。買い物などオンラインショッピングでクレジット決済してしまや、外に出る必要もないのだけれど、そこはオッサンである。自分の目で確かめ、店員と値引きの交渉をし、その製品の評判などを聞きだしたうえでないと購入する気にならない。
こりゃ性分なので仕方がない。そんでもって貧乏性だから、持ち帰りのできそうなものは配送料を惜しんで抱えて帰る。一度にそうは持てないから、また出向くということになり、結局電車代がバカにならないのだが、いままでできなかった平日の街歩きがややうれしいということもあるので、まあ運動にもなるとせっせと出向いているわけである。これもフィールドワークと思い込むこととして。
さて、先日も大阪梅田の大型家電量販店某Yカメラへ。地階で素材集ソフトや消耗品など、細々としたものを購入後、一階でデジカメ用品を物色。デジカメコーナーは地階・1階・2階の各フロアにあるので、こちらは上がったり降りたりしながら意中の品物を探す羽目になる(どこか一つで済ませりゃいいのに)。自業自得とはいえ、ヘトヘト。
なおも懲りずに上階にあがり、最近のゲームのデモ画面などを見て回る。しかしプロ野球ゲームにしてもサッカーゲームにしても、そのリアルさ(実況つき)には驚くが、あそこまでお茶の間でできてしまうと、本物のテレビ観戦が何だか空しくなる。野球盤ゲームがかえって懐かしく感じる。単純だがあちらのほうが実は面白かったんじゃないかと。
そして性懲りもなく家電コーナーへ。大型のハイビジョンテレビやプラズマテレビなどが並んでいるが、まだまだ結構なお値段だ。こんなデカイのを置く場所のある家も家だが、このご時世、これが買えるほど仕事のある奇特なお方は、たぶん観ている時間などないと思うのだがどうか。
家電コーナーに寄るのには狙いがあってのことだ。ここまでのウロウロ歩きで、もはや左腰は痛みだしている。そう、お目当ては「マッサージ機」コーナーなのである。
やっぱり揉みの強さは医療機器系メーカーかな。フジ医療器とファミリーイナダの上位モデル
この店舗には各社のマッサージチェアーが各種1~2台ずつ、20台近くズラリと並べてある。かたわらには「休憩目的の利用はご遠慮ください」「五分以上の試用はご遠慮ください」などとあるが、見回してみると、まあ、眼をつぶってしたり顔の背広のオッサンや、慣れぬ仕事に疲れたと思われる新人社員のグループなどでほぼ満席。張り紙など完全無視である。
ええ、あたしもその「したり顔のオッサン」で、五分などとは言わず一時間でも揉みまくってやろうと思って訪れたのだが、いかんせんコーナー専属の店員がいる。この店員が「したり顔」の面々に次々と営業トークを掛けてくるものだから、そうそう落ち着けないようになっているのである。
しかし今日はかなり疲れがたまっている。先日行ったサウナマッサージ後の揉み戻しも来ている。ここは本格的にマッサージ機を使ってやろうと作戦を立てた。
「マジで買いに来た客」を演じて長時間試用するという作戦である。
まず、コーナー専属店員がこちらを見ている頃合いに、おもむろにパンフレットを手にする。パンフレット裏面の「仕様」のところを吟味しているようなフリをして、真剣さを店員にアピール。小首を傾げながら(このあたり細かい)、マッサージ機に腰掛ける。リモコンを手に取り、痛む「腰コース」を選択しマッサージを開始する。その後もパンフレットとリモコンを交互に見たりして「機種決定の最終段階」の顧客を演出した。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」である。
すかさず最上位モデルのリモコンを奪取!
若い店員は一発で引っ掛かり、私の方へやってきた。別にすぐに掛かってもらわなくても良かったのだが、そのあたりは若さであろう。仕方がない。
私が座っているのは、F医療器の製品である。これは前回来たときに揉み方がしっかりしていたので、アタリを付けておいた機種だ。
店員:どうですか、これ当店の「おススメNo.1」なんですが。
偏屈:押し方が力強くっていいね。ただ、なんというか演出に欠けるね。迷うところだなあ。
店員:ほかにお迷いの機種があるんですか?
偏屈:まあね、あそこに並んでるM電工のやつね、さすがに大手家電だけにコースの展開が気に入っているんだわ。細かいプログラムがねえ。リラクゼーションてなものを求めるならアレなんだが。
店員:しかしこの機種は医療器メーカーですから、効き方はいいでしょ。
偏屈:続けて比較してみないと良く分からんけど、あっちのは他の人が使用中だしなあ。空くまでこれを試してみるから、M電工のが空いたら教えて。
このことばで店員を他の客へ振り向け、堂々10分以上使用した。
店員:お客さん、空きましたヨッ!
偏屈:あ~ええ具合に効いたわ。ありがとう、じゃあっちのに移ってみっかな。
店員:どうぞどうぞ、これは若いかたがたに人気があります。何コースで行きましょうか?
偏屈:あ、いいよ自分で「オリジナルコース」組むんだから。
と、すかさずリモコンを奪取する。
いぶかしげに思ったのか店員、こんどは3分くらいで私のところへ戻ってきて、斜め横にしゃがみやがった。
家電メーカーのマッサージチェアはサービス精神満点。左はパナソニック リアルプロ
店員:え~こちらのはどうでしょう?
偏屈:あ~やっぱり揉みどころの順番や揉み方の演出などはいいねえ。リラックスできるわ。しかし効くか、というとやや物足りないなあ。ところで、こういう機械ってカムとか使って結構ムリな力をかけてるじゃない?すぐ壊れたぞって苦情なんか来ないの?
店員:ここだけの話ですけど、家電メーカーさんのは、脛を締めつける部分などがよくやられますね。実はこの隣のも壊れてるんです。内緒ですけど。治療院などに置かれるだけあって医療器メーカーのほうが頑丈なんですが、重いんですよ、その分。
偏屈:へ~やっぱり。なるほどねえ。しかし、キミ若いのにこんなコーナーの担当やってても自分が痛みもしないから、本当のマッサージチェアーの良し悪しなんか分からんだろう? どこがどう効くとか。オレだって35、6歳くらいからだよ体がガタきだしたの。
店員:(ややウロ)え~お客さん35っすか、そんなに見えないですよ~、(誤魔化しモード)ずーっと走ってらっしゃるように見えますよ。
偏屈:くだらんお世辞言ってんやないで。でもなあ、わからんやろ、凝り具合とか効き具合とか、キミまだ若いから。どうよオレが横について年配の客が求めているものを営業フォローしてやっから、この機械6万8千円くらいで売らんかい?
店員:冗談はやめてくださいよ~。
偏屈:じゃあ、オレが今から客に3台売ったら1台くれるとか。
店員:駄目ですよ~。でもボクもときどき座ってやってみてるんですけどね~。
偏屈:アカンアカン腰痛や四十肩も知らんと、どの製品がいいなんて勧められるワケないやろ。だから、このM電工のなんかがイイと思うわけだ。若いから。しかしこれはイマイチ物足りんなあ。もうすこしいいの無いの?。オレ仕事柄、疲れが「眼」にくるんだよ。
店員:「眼」ですか。それなら、あちらの製品がいいです。いや、みなさん年配の方がそうおっしゃってます。こちらも医療器メーカー製なんです。さきほどのとは別の......
このやりとりの間およそ12分。M電工製、全身コースをほぼ2周回った。首尾良し首尾良し。
店員:こちらの製品です。みなさん、押し方がよいとおっしゃいます。センサーで指圧のポイントをスキャニングしてから始まるんです。眼のツボというのは首筋のところですが、そういうところを直接指圧する場合は、このようにマット部分をはね上げて直接強く指圧できるようになっているんです!
偏屈:あ、まったまった。首の指圧機能はあとからでいい。とりあえず通常のマッサージの具合はどうかから、やってみるわ。
若い店員が最後に勧めたこの機械。F社の製品だが、非常に具合が良かった。十分に試用したあと、マットをはね上げて首の指圧もやらせてみた。これはいい。買いだ。しかも比較的安い!。
偏屈:キミ、この機械は良いわ。あ~欲しい。これにきまりだ。あっあ~。
店員:ちょうど今メーカーさんのキャンペーン期間中になっておりまして、お買い得になっております。
偏屈:なんでまた、今、安いの?
店員:いや、実は新製品がでましてですね。
偏屈:ええっ、どんな機能が増えてるの?
店員:あの、音楽が聴けるようになったんです。
偏屈:あっそ、そらいらん。これでええわ。あ~効く。で、コレなんぼ?
店員:26万8千円です。
偏屈:ポイントは何%還元? あっそ。
店員:色も3種類ありまして...
偏屈:いらん。(キッパリ)高い。
店員:ヘ、...。
偏屈:すまん、金無い。が、これはいい。これ、欲しいぞ、オレ。
店員:はあ。
偏屈:この製品を年配のお客さんに自信をもって勧めなさい。オレのお墨付きや。大丈夫やから、コレなら。キミが分からんでも、文句は来ない。
店員:はあ。しかし...
偏屈:時間とらせて悪かったな。あ~効いた。なんとか金造って買いに来るさかい、そのときはキミ、よろしゅうたのむわ。
店員:はあ。それではちょっとお名刺だけ渡させていただきます。
偏屈:おおきに、貰ろとくわ。ほな頑張りや。あ~効いた。
通算45分超、至福のマッサージ・タイムとあいなった。(2002−05−22 掲載記事を復刻)
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おっさんの憧れのインテリア家電といえば高級マッサージチェアーだが、やっぱり高嶺の花だ。だいたい買っても置ける場所がない(笑)。でも欲しい。とっても気になる存在。各メーカー評判の機種は?店員とみっちり値引き交渉をし、機種選定のツボを聞きだしたうえ、じっくり揉まれてから「買わずに」帰ってきた。
高級マッサージ機を気兼ねなく次々と試用するの法
長年デスクワークばかりしてきたもので、平日外出することが少なかったのだが、最近の開業準備に伴う東京出張や役所めぐり、OA機器購入のための買い物、はたまた仕事の打合せなどで、外を歩く機会が急増した。
運動不足とは恐ろしいもので、いざ急に動いてみるといかに自分のカラダが鈍っているかを痛感させられることとなる。
脚は震え、指先も震え、腰が痛み、おまけに眼も不調なので首筋にも来る。買い物などオンラインショッピングでクレジット決済してしまや、外に出る必要もないのだけれど、そこはオッサンである。自分の目で確かめ、店員と値引きの交渉をし、その製品の評判などを聞きだしたうえでないと購入する気にならない。
こりゃ性分なので仕方がない。そんでもって貧乏性だから、持ち帰りのできそうなものは配送料を惜しんで抱えて帰る。一度にそうは持てないから、また出向くということになり、結局電車代がバカにならないのだが、いままでできなかった平日の街歩きがややうれしいということもあるので、まあ運動にもなるとせっせと出向いているわけである。これもフィールドワークと思い込むこととして。
さて、先日も大阪梅田の大型家電量販店某Yカメラへ。地階で素材集ソフトや消耗品など、細々としたものを購入後、一階でデジカメ用品を物色。デジカメコーナーは地階・1階・2階の各フロアにあるので、こちらは上がったり降りたりしながら意中の品物を探す羽目になる(どこか一つで済ませりゃいいのに)。自業自得とはいえ、ヘトヘト。
なおも懲りずに上階にあがり、最近のゲームのデモ画面などを見て回る。しかしプロ野球ゲームにしてもサッカーゲームにしても、そのリアルさ(実況つき)には驚くが、あそこまでお茶の間でできてしまうと、本物のテレビ観戦が何だか空しくなる。野球盤ゲームがかえって懐かしく感じる。単純だがあちらのほうが実は面白かったんじゃないかと。
そして性懲りもなく家電コーナーへ。大型のハイビジョンテレビやプラズマテレビなどが並んでいるが、まだまだ結構なお値段だ。こんなデカイのを置く場所のある家も家だが、このご時世、これが買えるほど仕事のある奇特なお方は、たぶん観ている時間などないと思うのだがどうか。
家電コーナーに寄るのには狙いがあってのことだ。ここまでのウロウロ歩きで、もはや左腰は痛みだしている。そう、お目当ては「マッサージ機」コーナーなのである。
やっぱり揉みの強さは医療機器系メーカーかな。フジ医療器とファミリーイナダの上位モデル
この店舗には各社のマッサージチェアーが各種1~2台ずつ、20台近くズラリと並べてある。かたわらには「休憩目的の利用はご遠慮ください」「五分以上の試用はご遠慮ください」などとあるが、見回してみると、まあ、眼をつぶってしたり顔の背広のオッサンや、慣れぬ仕事に疲れたと思われる新人社員のグループなどでほぼ満席。張り紙など完全無視である。
ええ、あたしもその「したり顔のオッサン」で、五分などとは言わず一時間でも揉みまくってやろうと思って訪れたのだが、いかんせんコーナー専属の店員がいる。この店員が「したり顔」の面々に次々と営業トークを掛けてくるものだから、そうそう落ち着けないようになっているのである。
しかし今日はかなり疲れがたまっている。先日行ったサウナマッサージ後の揉み戻しも来ている。ここは本格的にマッサージ機を使ってやろうと作戦を立てた。
「マジで買いに来た客」を演じて長時間試用するという作戦である。
まず、コーナー専属店員がこちらを見ている頃合いに、おもむろにパンフレットを手にする。パンフレット裏面の「仕様」のところを吟味しているようなフリをして、真剣さを店員にアピール。小首を傾げながら(このあたり細かい)、マッサージ機に腰掛ける。リモコンを手に取り、痛む「腰コース」を選択しマッサージを開始する。その後もパンフレットとリモコンを交互に見たりして「機種決定の最終段階」の顧客を演出した。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」である。
すかさず最上位モデルのリモコンを奪取!
若い店員は一発で引っ掛かり、私の方へやってきた。別にすぐに掛かってもらわなくても良かったのだが、そのあたりは若さであろう。仕方がない。
私が座っているのは、F医療器の製品である。これは前回来たときに揉み方がしっかりしていたので、アタリを付けておいた機種だ。
店員:どうですか、これ当店の「おススメNo.1」なんですが。
偏屈:押し方が力強くっていいね。ただ、なんというか演出に欠けるね。迷うところだなあ。
店員:ほかにお迷いの機種があるんですか?
偏屈:まあね、あそこに並んでるM電工のやつね、さすがに大手家電だけにコースの展開が気に入っているんだわ。細かいプログラムがねえ。リラクゼーションてなものを求めるならアレなんだが。
店員:しかしこの機種は医療器メーカーですから、効き方はいいでしょ。
偏屈:続けて比較してみないと良く分からんけど、あっちのは他の人が使用中だしなあ。空くまでこれを試してみるから、M電工のが空いたら教えて。
このことばで店員を他の客へ振り向け、堂々10分以上使用した。
店員:お客さん、空きましたヨッ!
偏屈:あ~ええ具合に効いたわ。ありがとう、じゃあっちのに移ってみっかな。
店員:どうぞどうぞ、これは若いかたがたに人気があります。何コースで行きましょうか?
偏屈:あ、いいよ自分で「オリジナルコース」組むんだから。
と、すかさずリモコンを奪取する。
いぶかしげに思ったのか店員、こんどは3分くらいで私のところへ戻ってきて、斜め横にしゃがみやがった。
家電メーカーのマッサージチェアはサービス精神満点。左はパナソニック リアルプロ
店員:え~こちらのはどうでしょう?
偏屈:あ~やっぱり揉みどころの順番や揉み方の演出などはいいねえ。リラックスできるわ。しかし効くか、というとやや物足りないなあ。ところで、こういう機械ってカムとか使って結構ムリな力をかけてるじゃない?すぐ壊れたぞって苦情なんか来ないの?
店員:ここだけの話ですけど、家電メーカーさんのは、脛を締めつける部分などがよくやられますね。実はこの隣のも壊れてるんです。内緒ですけど。治療院などに置かれるだけあって医療器メーカーのほうが頑丈なんですが、重いんですよ、その分。
偏屈:へ~やっぱり。なるほどねえ。しかし、キミ若いのにこんなコーナーの担当やってても自分が痛みもしないから、本当のマッサージチェアーの良し悪しなんか分からんだろう? どこがどう効くとか。オレだって35、6歳くらいからだよ体がガタきだしたの。
店員:(ややウロ)え~お客さん35っすか、そんなに見えないですよ~、(誤魔化しモード)ずーっと走ってらっしゃるように見えますよ。
偏屈:くだらんお世辞言ってんやないで。でもなあ、わからんやろ、凝り具合とか効き具合とか、キミまだ若いから。どうよオレが横について年配の客が求めているものを営業フォローしてやっから、この機械6万8千円くらいで売らんかい?
店員:冗談はやめてくださいよ~。
偏屈:じゃあ、オレが今から客に3台売ったら1台くれるとか。
店員:駄目ですよ~。でもボクもときどき座ってやってみてるんですけどね~。
偏屈:アカンアカン腰痛や四十肩も知らんと、どの製品がいいなんて勧められるワケないやろ。だから、このM電工のなんかがイイと思うわけだ。若いから。しかしこれはイマイチ物足りんなあ。もうすこしいいの無いの?。オレ仕事柄、疲れが「眼」にくるんだよ。
店員:「眼」ですか。それなら、あちらの製品がいいです。いや、みなさん年配の方がそうおっしゃってます。こちらも医療器メーカー製なんです。さきほどのとは別の......
このやりとりの間およそ12分。M電工製、全身コースをほぼ2周回った。首尾良し首尾良し。
店員:こちらの製品です。みなさん、押し方がよいとおっしゃいます。センサーで指圧のポイントをスキャニングしてから始まるんです。眼のツボというのは首筋のところですが、そういうところを直接指圧する場合は、このようにマット部分をはね上げて直接強く指圧できるようになっているんです!
偏屈:あ、まったまった。首の指圧機能はあとからでいい。とりあえず通常のマッサージの具合はどうかから、やってみるわ。
若い店員が最後に勧めたこの機械。F社の製品だが、非常に具合が良かった。十分に試用したあと、マットをはね上げて首の指圧もやらせてみた。これはいい。買いだ。しかも比較的安い!。
偏屈:キミ、この機械は良いわ。あ~欲しい。これにきまりだ。あっあ~。
店員:ちょうど今メーカーさんのキャンペーン期間中になっておりまして、お買い得になっております。
偏屈:なんでまた、今、安いの?
店員:いや、実は新製品がでましてですね。
偏屈:ええっ、どんな機能が増えてるの?
店員:あの、音楽が聴けるようになったんです。
偏屈:あっそ、そらいらん。これでええわ。あ~効く。で、コレなんぼ?
店員:26万8千円です。
偏屈:ポイントは何%還元? あっそ。
店員:色も3種類ありまして...
偏屈:いらん。(キッパリ)高い。
店員:ヘ、...。
偏屈:すまん、金無い。が、これはいい。これ、欲しいぞ、オレ。
店員:はあ。
偏屈:この製品を年配のお客さんに自信をもって勧めなさい。オレのお墨付きや。大丈夫やから、コレなら。キミが分からんでも、文句は来ない。
店員:はあ。しかし...
偏屈:時間とらせて悪かったな。あ~効いた。なんとか金造って買いに来るさかい、そのときはキミ、よろしゅうたのむわ。
店員:はあ。それではちょっとお名刺だけ渡させていただきます。
偏屈:おおきに、貰ろとくわ。ほな頑張りや。あ~効いた。
通算45分超、至福のマッサージ・タイムとあいなった。(2002−05−22 掲載記事を復刻)