昨日(7月10日)仕事の合間に庭で一服してたら、地面をモゾモゾと這う、やや大きめの虫がいることに気づいた。ヘコキブンブンかいなあと思って近寄ってよく観ると、なんとセミの幼虫である。まだ周辺にセミの鳴き声は聴こえない。「こら今年の初もんや! 」というわけで、縁側にデジカメを持ち出して、時々観察することにした。
このありさまは、昨日のツイッターで実況報告したのだけれど、母屋の「ぼやコラ」にも、一応まとめておくことに。最近「古ぼやコラ」カテゴリに更新してる旧ログの復刻ではなく、今回は新規の「ぼやコラ」記事なのであります。
・【今年の初もん】庭でタバコ吸ってたら蟬が出て来た。
ツワブキの根方でなんかモゾモゾしてる奴がいる。どうやらセミの幼虫らしい。こら今晩羽化だなと思いデジカメを持ち出す(16時20分頃)。
最近の温暖化のせいか、夏にこの庭に来る蟬の種類は、ほぼクマゼミのみになってしまったけれど、この幼虫はクマゼミより二回りほど小さい。それになんだかセカセカ歩いてて通常のクマゼミ羽化に見られる落ち着きを欠いている。未熟児なのかそれとも別種なのか?しかしかなり焦っているご様子。
庭のモチの木の幹のほうに向かってるのだが、手前にある石組みが登れずに何度も落ちているので、見かねてモチの根方に捕まらせてやり、仕事に戻った。
・かなりいらちなセミの幼虫、登攀中です。
仕事にひと段落ついたので「ここらで一服」と、ふたたび庭に出た。おお、一生懸命登攀しておるではないか。しかし、あいかわらず動きがせせこましい。クマゼミの幼虫なら、もっとゆっくり一歩一歩って感じなんだが(17時30分頃)。
スチールでは面白くないので、短い動画を撮影してYouTubeにアップすることに。しかし、ようつべの編集時間って長くてかったるいので、いつもアゲル気がうせるのだ。
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動画撮影をしてる、あたしの坊主頭や足首あたりで、ヤブ蚊がさかんに集団お食事をしておる。痒みが堪らんので、そそくさと部屋に引っ込みました。
・地面に水平状態で羽化開始。こりゃ失敗するぞ...
ようつべのアップに手間取って庭の様子を観に行くのが遅れた。そろそろ場所が決まった頃かなと幼虫を探したら、なんと気の早い奴。低い場所でもう羽化を開始しとる。しかもカラダ横向きだし(18時20分頃)。
横向きで羽化すると、海老ぞった時にお尻の部分でカラダを支えにくい。抜け殻の上で方向転換してから羽を伸ばすというひと工程が増えるから失敗する確率が高くなるんだけどなあ。(小写真はクリックで拡大します)
クマゼミよりは小型だけど風情は似てる。ウチの庭に来るのは珍しいけどヒグラシなのかも。鬼瓦権蔵のような太眉模様が凛々しい。
・次に観に行ったら...おらん。
観察者の心配をよそに、不安定な体勢のままさっさと羽化を開始してしまったセミの幼虫だったが、すっかり日も暮れて来た30分後に観に行ったら......あれれ、おらんやないけ!(19時00分頃)。
後に残るは、内側がべっとり濡れて生々しい抜け殻のみ。羽化が完了するまでには羽を伸ばして乾かす時間が必要なので、これはおかしい。体勢が悪かったので、殻抜けしてから場所を変えたのかと、あわてて懐中電灯で照らしてみたのだが、幹の裏側や上の方には見当たらない...。
で、よもや落下か、と下の繁みを照らしてみると...あんのじょう。早速蟻さんがたが鋭意お食事中。(;´༎ຶД༎ຶ`)
言わんこっちゃないやっちまったか。あんたのいらち故、5年から7年の地中暮らしが、一瞬でアジャパーに。羽化はもっと慎重にやらんといかんよ、というお話。ご愁傷さま(19時10分頃)。