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いやあ、ったく暑い日が続いてますな。もう連日「お日さんがカァア〜〜〜〜ッと」なんや亡き枝雀師匠の「雨乞い源兵衛」を思い出すような照りであります。ちまたでは、熱中症やなんやでバタバタとお倒れになる老若男女の報道がしきり。今年は暑すぎるのか、早朝からクソ喧しいクマゼミも若干鳴きが弱く感じますな。公園の土も渇き切ってますが、こちらの生業も同様で涸れ切っております。そんな折、ここで長々とぼやくのも大変なんで、遅まきながらツイッターつうもんをやってみました(右下におます)
さて、そんな暑い日にフトンなんか干した日にゃ、熱くて取り入れられんようになるし、寝てもじんわり火照ってきてたまらんのですけど、とはいえ時々は天日干しせんことにはダニやらハウスダストやらが気色悪い。てなわけで腰を気遣いながら布団を干しにベランダへ出ますと、なんやらフェンスにどて〜っとモスさんが留まってらっしゃいますわ。
かなり大きいガタイなんで、おや珍しやとデジカメを持ち出してパシリ。まあお昼は苦手でしょうから、涼しいところを探して、ウチのベランダで休憩してたんでしょうが、そこに居座っていられたんではフトンが干せぬ。ちょっと他所へ言っておくれと、こづいたら、そのまま下へ落ちて行きよりました。なんや弱ってたんかいな。まあ羽根があるんやさかい、5階から下に行くまでになんとかしたでありましょう。
あとで撮った写真を見て、ネットで種名を探索しました。あたしのええかげんな知識では夜蛾のヨトウガの仲間かなあと思ってましたけど、どうやらスズメガ科のシモフリスズメ(Psilogramma increta)のようであります。この個体でも6〜7cmはありますから、まあまあ大きな蛾で戦闘機みたいですな。触角を畳んでしまってるようで写真では見えませんけど、愛くるしいお目目でけっこう可愛らしい顔をしております。
蛾と言えば、大概嫌われもので気の毒なんですが、どうして美しいのも結構いますから、そう毛嫌いしてやるのはかわいそうです。このシモフリスズメを見ていて、またガキの頃のことがフラッシユバックしました。そういえばあたし、蛾のどでかいイモムシをたくさん飼って羽化させておりました。すっかり忘れてましたわ。大型の蛾の幼虫の大食漢ぶりと、フンの量の多さには驚かされましたっけ。あたし的には蛾が気持悪いのは幼虫でも成虫でもなく、蛹のときですな。あの蛹の飴色は結構気色悪いです。動かないんですけどね。
もうひとつ。蛾に恐怖を感じたことが一回あったのを思い出しました。1974年の寒い夏、北海道へ蒸気機関車の撮影に行き、名寄本線の沙留(さるる)というオホーツク海沿いの駅の待合室に一人ぽっちで泊まったんですが、夜中に目覚めてフト周囲のガラス窓をみると、全ての窓の外側にビッシリ蛾・蛾・蛾。いろんな種類の蛾が混じり、極彩色で外がまったく見えないほどの大群でした。外に出られずに朝まで小便を我慢してましたね〜。あれはちょっと恐怖を感じましたけど、そんなことがあったのをすっかり忘れておりました。シモフリスズメくん、懐かしい旅を思い出させてくれてどうもありがとう。
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さて、そんな暑い日にフトンなんか干した日にゃ、熱くて取り入れられんようになるし、寝てもじんわり火照ってきてたまらんのですけど、とはいえ時々は天日干しせんことにはダニやらハウスダストやらが気色悪い。てなわけで腰を気遣いながら布団を干しにベランダへ出ますと、なんやらフェンスにどて〜っとモスさんが留まってらっしゃいますわ。
かなり大きいガタイなんで、おや珍しやとデジカメを持ち出してパシリ。まあお昼は苦手でしょうから、涼しいところを探して、ウチのベランダで休憩してたんでしょうが、そこに居座っていられたんではフトンが干せぬ。ちょっと他所へ言っておくれと、こづいたら、そのまま下へ落ちて行きよりました。なんや弱ってたんかいな。まあ羽根があるんやさかい、5階から下に行くまでになんとかしたでありましょう。
あとで撮った写真を見て、ネットで種名を探索しました。あたしのええかげんな知識では夜蛾のヨトウガの仲間かなあと思ってましたけど、どうやらスズメガ科のシモフリスズメ(Psilogramma increta)のようであります。この個体でも6〜7cmはありますから、まあまあ大きな蛾で戦闘機みたいですな。触角を畳んでしまってるようで写真では見えませんけど、愛くるしいお目目でけっこう可愛らしい顔をしております。
蛾と言えば、大概嫌われもので気の毒なんですが、どうして美しいのも結構いますから、そう毛嫌いしてやるのはかわいそうです。このシモフリスズメを見ていて、またガキの頃のことがフラッシユバックしました。そういえばあたし、蛾のどでかいイモムシをたくさん飼って羽化させておりました。すっかり忘れてましたわ。大型の蛾の幼虫の大食漢ぶりと、フンの量の多さには驚かされましたっけ。あたし的には蛾が気持悪いのは幼虫でも成虫でもなく、蛹のときですな。あの蛹の飴色は結構気色悪いです。動かないんですけどね。
もうひとつ。蛾に恐怖を感じたことが一回あったのを思い出しました。1974年の寒い夏、北海道へ蒸気機関車の撮影に行き、名寄本線の沙留(さるる)というオホーツク海沿いの駅の待合室に一人ぽっちで泊まったんですが、夜中に目覚めてフト周囲のガラス窓をみると、全ての窓の外側にビッシリ蛾・蛾・蛾。いろんな種類の蛾が混じり、極彩色で外がまったく見えないほどの大群でした。外に出られずに朝まで小便を我慢してましたね〜。あれはちょっと恐怖を感じましたけど、そんなことがあったのをすっかり忘れておりました。シモフリスズメくん、懐かしい旅を思い出させてくれてどうもありがとう。