民放テレビは腐りけり

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まいど。ぼやコラです。今回は最近のテレビ番組についてひとぼやきします。いえ、前から言ってるように、あたしは今もテレビはほとんど観てません。積極的に観るのは各種スポーツ日本代表戦の生中継のみであります。

引っ越しをしたら、地デジ化に合わせるように前のテレビがぶっ壊れたんで(何かそう言う怪電波とか送ったんと違うか?)、しゃあなしに40インチのブラビア液晶TV低機能モデルを買いダイニングに置きました。今度のあたしの仕事机がダイニングの端っこになったもんで、こっちが観たくなくても家族のだれかが観てれば音は聴こえるし、横を向けば遠目に画面が見えるという状況になってしまいました。したがって最近のTVがどんなもんをやってるのかが以前よりちっとは解るようになったんであります。

家族が観ているゴールデンの番組をヨコミミで聴いてますと、相当ヒドイことになってるようで。今どきというに、流れてくるのは我が青春の頃のヒット曲と声量が衰えて老けた歌手。昔のアイドルバラエティ番組の断片。ユーチューブから拾ってきた珍投稿映像。新聞紙面にラインマーカー引いたのの解説。なんたら48とか半島アイドルグループ某とかオカマとか動物。それらを観ながら、どえらい人数の短寿命芸人や半素人の娘さんがひな壇にズラリと並んで座って笑ったり驚いたりするのを、MCの大物芸人が茶化しながらまとめて終わり。そんなんばっか。なんやねんコレ。


EXテレビ大阪「上岡龍太郎の過激テレビ論」時間のある方は続きもぜひ→P12-2 以下p12-5まで(YouTobeより)

景気の低迷で広告が減って潤沢な制作予算がとれず、趣味の多様化で高視聴率をとれるコンテンツが期待できず、作り手にも斬新な企画を考える能力も意欲も工夫もない。そんでもって視聴者はバカで十分喜んどるさかいこんなもんでエエやろ。テレビのネタはググればみつかる。こういう流れで惨憺たる現状になってるんでしょうな。

大画面テレビが馬鹿安になって、わが家のような貧乏家庭でもなんとか買えるようになったのに、映る番組がコレではね。3波対応つったって民放BSはテレビショッピングばっかし。いいコンテンツは有料じゃないと見せられない状態。ならば地デジ地上波はもっと工夫して低予算でも局の独自性をだしてキワドくてオモロいのを作ればいいのに視聴率とスポンサーにビビってそれもしない。各局が同じようなネタをたらい回しでやってます。腐ってますね。阿呆かいな。

件の原発問題でも地上波とCSでは、やってる内容とスタンスが全く違う。正反対と言える立場のものもある。同じ系列局がですよ。地デジ化で婆さんにも液晶テレビを買うハメになりましたが、パソコンを買ってやったほうが良かったと思ってます。それなりの眼は必要ですが、いまやネットからの情報のほうが得るものが断然多いですからね。一元化された下らない地上波番組だけを観てると頭腐りますよ。

やっぱり景気のせいなんですかね、この体たらくは。でもやっぱり現場の努力と能力がたらんと思いますよ。上に貼り付けたのは、往年の(バブル期かな?)上岡龍太郎出演のEXテレビの番組ですが、いみじくも今にも通じるエエこと言うてはります。コレ制作費かかりませんわ。各局が知恵を絞って工夫してこんなんをゴールデンで試せばいいに。まあ芸人の力量も落ちてるんで今日日のタレントじゃ無理かもしれませんけどね。

ただ、あたしも高声に批判はできません。何でか? いまテレビの制作現場で指図してる連中って、おおむねあたしらの世代ですわ。テメエの無能力、無決断力、無知力、無体力、無胆力を痛感しながら、当節の長い長い崖っぷち生活を打開できてないあたしも、たぶん同じ穴の狢なんですからね。どうやらあたしらが日本を腐らせつつある権化か。アカン世代のようです。

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このページは、cave(管理人)が2010年10月14日 12:25に書いたブログ記事です。

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