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さて、さよならヤド六の3回目です。前回記事からずいぶん日にちが経ってしまいました。昨年12月9日、深夜ではありましたがヤド六の砂だらけの体を海水水槽で洗った後、陸ヤド舎の元の位置に戻してやりました。元気が出たら歩きやすいように貝殻を立てて置き、目の前にエビの剥き身と食パン、貝殻に入れた真水と好物のガジュマルの葉を一枚置き、水槽の温度も暖かくしてひとまずヤド舎から離れました。ヤド六はというと、あたしが置いた状態のまま、ちょこんと座ってパンに鋏をのばしたり、触角をチョコチョコと動かしておりましたので、翌日にはいくぶん回復しているだろうと、そんなに心配はしていなかったのであります。
↑最初は顔を出してたんだけど、あたしが寝てる間に
少しずつ引っ込んでいったみたい(2009.12.9撮影)夜が明けてからヤド舎を覗きますと、ヤド六は昨晩の状態のままでしたが、動いた様子はありません。軽い貝殻に移ろうとした形跡もなく、ガジュマルを齧ってもいないようです。まあ、普段でも鎮座したままダランと脚を伸ばしてぼんやりしていることは良くあるので、まあ回復待ちだな、ということでそのままにしていました。お昼になってからみて見ると、立てていた眼柄や触角を畳んで貝殻の中に引っ込んでしまっていました。これはおかしいと思い、貝殻から出ている脚を指先でちょんちょんと触ってみたところ、もはや脱力していて緊張感がありません。普通ならピクッと力が加わるんですけどね。
それで、とうとう力つきてしまったことを知らされたわけです。その間の経過は見ていませんけれど、おそらく体力がなくなるに連れて少しずつ引っ込んで行き、一番奥まで入った状態で静かに息絶えたのだと思います。ヤド六が大きくなったので、最後に入った大きな貝殻でも、体が全部は隠れてませんけどね。なんか、ただ寝てるだけにも見えるんですけど、もう生体反応がないんでこの時点で諦めました。でも目や触角がもうピクリとも動かないのはやはり寂しかったですねー。推定では12月9日のお昼あたりに息絶えたんだと考えてます。
前回の記事にも書いたんですが、この間、目や触角を出してぼんやりしてるヤド六の写真も撮影したんですけど、その生前最後の写真はあたしのミスで上書きして消してしまいました。残念です。...というわけで、ヤド六は死んでしまったのですが、なにせ10年半もお付き合いした、というか面倒見たよ〜!なオカヤドカリだけに、ちゃっちゃと処理する気にはなれず、しばらくそのまま置いておく事にしました。もちろんヒーターはオフにして。ヒライソガニなんかは、死骸を水から出して空気中に置いておくとそのまま干物になってしまう時があるのです。まあオカヤドには柔らかい腹部があるので、そちらから腐ってくるんでしょうけどね。
そのまま一週間ほどは、水槽を覗くたびに「おーい!起きろ〜」と声をかけていましたけど、脚の部分にカビらしきものが生えだしたので埋葬することにしました。脱皮直後の死だったので、まだ甲殻が柔らかかったようで、あまり持ちませんでしたねえ。と、言うわけでお天気の良かった12月16日、ヤド六を埋葬することにしました。場所はいろいろ考えたんですが、故人大好物の食草、ガジュマルプランターに決めました。さんざん喰って丸裸にして来たぶん、肥料になって恩返ししなさいというところです。
ヤド六を慎重に貝殻から引っぱりだして、おおよそのサイズを計測してから、ガジュマルプランターに穴を掘って埋葬しました。死んでから少しは縮んでしまったようですけど、やはり今回の脱皮では一気に大きく成長してしまったような感じでしたね。腹部なんかそうとうデカくなっていました。お別れをしてから土をかぶせ、ヤド六が最後に二日間だけ入ったコシダカサザエの貝殻を墓碑にして、前にガジュマルの挿し木をしてマンマンチャン・アン、しまい、です。くだんのガジュマルプランターは寒い日の続いている今もますます葉を繁らせています。しかしこのガジュマル、もう喰うヤツがおらんのに、このままどんどん大きくなったらどないするねん?
というわけで、これでひとまず「ヤド六劇場」はおしまいにします。今後はヤド六から教わったことや、オカヤドカリとの付き合いかたに関して、思ったことを記事にしていくつもりですので、ときどきは覗いてやってくださいな。ではでは。
本編:オカヤドカリの飼育
↑おーい、ヤドロク〜! 起きろ〜、メシだぞ〜!!(2009.12.10撮影)
↑最初は顔を出してたんだけど、あたしが寝てる間に
少しずつ引っ込んでいったみたい(2009.12.9撮影)
それで、とうとう力つきてしまったことを知らされたわけです。その間の経過は見ていませんけれど、おそらく体力がなくなるに連れて少しずつ引っ込んで行き、一番奥まで入った状態で静かに息絶えたのだと思います。ヤド六が大きくなったので、最後に入った大きな貝殻でも、体が全部は隠れてませんけどね。なんか、ただ寝てるだけにも見えるんですけど、もう生体反応がないんでこの時点で諦めました。でも目や触角がもうピクリとも動かないのはやはり寂しかったですねー。推定では12月9日のお昼あたりに息絶えたんだと考えてます。
↑ヤド六をガジュマル農場に埋葬。
あの世で喰うのかこの世で喰われるのか?(2009.12.16撮影)
あの世で喰うのかこの世で喰われるのか?(2009.12.16撮影)
↑それでは安らかにお眠りください。迷って出て来ても歓迎するよ(2009.12.16撮影)
ヤド六を慎重に貝殻から引っぱりだして、おおよそのサイズを計測してから、ガジュマルプランターに穴を掘って埋葬しました。死んでから少しは縮んでしまったようですけど、やはり今回の脱皮では一気に大きく成長してしまったような感じでしたね。腹部なんかそうとうデカくなっていました。お別れをしてから土をかぶせ、ヤド六が最後に二日間だけ入ったコシダカサザエの貝殻を墓碑にして、前にガジュマルの挿し木をしてマンマンチャン・アン、しまい、です。くだんのガジュマルプランターは寒い日の続いている今もますます葉を繁らせています。しかしこのガジュマル、もう喰うヤツがおらんのに、このままどんどん大きくなったらどないするねん?
↑ガジュマルに囲まれてオネンネ。
みなさん永らくのご愛顧ありがとう!(2009.12.16撮影)
みなさん永らくのご愛顧ありがとう!(2009.12.16撮影)
本編:オカヤドカリの飼育