◯ 晩秋の兼題は「晩秋」「木の実落つ」「秋鯵」です。
【晩秋】
足長き影晩秋を並びゆく 天天天地地地 好喜
晩秋をとらえて絵筆塩むすび 天天地 雪童
晩秋の寂なぞ知らぬ熱帯魚 天地人 青羽
晩秋や淡き陽射しに甲羅干す 天人人 風写
晩秋や石庭潜る鳥の影 天人 即馳
一閃の業晩秋の恋泥棒 天 青羽
晩秋や草原の雨金色に 天 仲春
晩秋や癇癪持ちに瀬音澄む 天 出船
晩秋の病室微かにブラームス 天 出船
【木の実落つ】
木の実落つ渡り廊下の右左 天天地地 音澄
赤錆のジャングルジムや木の実落つ 天天地 青羽
ご利益を恃むあたまに木の実落つ 天天人 菫女
オルゴオル最後の一音木の実落つ 天天 磨角
城址の濠にさざなみ木の実降る 天地人人 酒倒
木の実降る賽銭箱の中にまで 天地人人 仲春
留守番の木の実を拾う児童館 天地 音澄
木の実降るあの山裾に不老の湯 天地 出船
【秋鯵】
だみ声が山盛りで売る秋の鯵 天天天天地 菫女
秋鯵や訛り渦巻く縄のれん 天天地地人人 雨不埒
焦がしめは父親ゆずり秋の鯵 天天人 磨角
秋鯵やたたく調子は二刀流 天天 雪童
竜王戦観る秋鯵の骨硬し 天地地人 青羽
秋鯵を乗せ移動販売山に入る 天地地人 青羽
「晩秋」の句の中、ボジョレーの句は、
初出場の「岩牡蠣さん」の句です。
人伝てに、この滅入る句会で俳句を楽しみたい方が
いるのは大喜びです。
長く続けて欲しい、それが一番です。
この句会で、ということではなく
せっかく始めたら俳句を面白がってずっと続けて欲しい、
という意味です。
仲春さんが、「俳句四季」という俳誌で、
浅井愼平選の特選句に選ばれていました。
・磨角さんから、こういうお知らせが届きました。
ではでは 次は初冬ですねぇ 小間使い